HOME 私たちのとりくみと考え 政策制度要求と提言 2-2. カリキュラム改革、教員養成、ゆたかな学びの保障に関する政策

日教組 政策制度要求と提言 2009-2010年度版
日教組の政策・制度要求と提言

2. カリキュラム改革、教員養成、ゆたかな学びの保障に関する政策

現状

子どものゆたかな学び・カリキュラム改革

悉皆による全国学力・学習状況調査の実施により、一部特定の教科の点数が「学力」と捉えられ、点数をあげるための事前対策や序列化・競争を煽る結果、公表の動き等が表面化してきている。子どもの学びを歪める全国学力調査に莫大な予算を費やさず、子ども一人ひとりの学びを保障するための教育条件整備を優先すべきである。さらに、08年3月、小・中学校学習指導要領及び幼稚園教育要領が改訂された。「ゆとり教育」への批判をうけた「学力」の向上が大きなねらいとなっており、「点数学力」「受験学力」を重視した教育への転換が懸念される。09年度から移行措置が実施されるが、小学校週当たり1時間の総授業時数の増加、規範意識を重視した道徳教育、英語に特化した外国語活動など課題が多い。また、「総合的な学習の時間」が縮減され、各学校におけるカリキュラムづくりは喫緊の課題である。子どもの学ぶ意欲や過程、学び合い等を大切にし、子ども・地域の実態に応じた「ゆたかな学び」を重視したカリキュラムづくりが求められる。

教職員の専門性の向上・教員免許更新制

07年の教員免許法「改正」をうけた教員免許更新制の導入(09年4月1日)に対し、教育現場から不安や不信の声が多く出されている。08年6〜9月にかけて大学・法人等で試行が実施されたが、講習内容・修了認定、教職員への負担など問題点・課題が表面化している。学校現場の混乱を招かないよう、制度の分析・検証は必要不可欠である。多様な講習開設・受講機会、費用負担に関する国の支援策、講習と研修の整理・統合など、学校現場の実態に即した制度の見直しを求めていく必要がある。教職員の専門性の向上は本来、学校現場における教職員同士の学び合いなどの同僚性、自主的な研修・研究、子どもたちとの教育活動や地域・保護者とのつながりなど、日々の教育活動の中で高めるものである。免許更新制に特化するのではなく、養成・採用・研修一体となった改革が重要である。

教科書検定・採択制度の改善

教科書検定をめぐっては、07年3月、沖縄戦の集団自決に関し「日本軍の強制」記述を削除した高校歴史教科書検定に対し批判が高まり、審議過程の不透明さが問題化した。沖縄を中心とした検定撤回を求めた広範な運動により、文科省は、制度改善の見直しを迫られ、08年12月、「密室審議」として批判されていた教科書検定について透明性を持たせるための改革案を示した。今まで全く公表されていなかった審議会の調査意見書や調査官の名前、担当教科などを明らかにするとしているが、調査官の意見や誰が調査審議に参加したかなどの公表は、あくまでも検定終了後となっており、教科書検定制度が透明化されたとはいえない。また、検定基準の「近隣諸国条項」については、近隣諸国との相互理解、相互信頼につながる国際的な約束事である。教科書検定では、これを堅持すべきである。

教科書採択に関しては、学校・地域の実態により採択されるべきであり、とりわけ教科書を利用する子ども・教職員が採択にかかわれるようなシステムの構築が必要である。日教組は、「透明・公正を確保した教科書検定制度の改善」を求めていく。

政策提言

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pdf 政策制度要求と提言(2009・2010年度):
PDF形式 / 4.3MB / A4・74ページ

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