山下くに子のこの1枚

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元FM横浜アナウンサー。小学館ビッグコミック『CD探検隊』連載中の『山下くに子』がお薦めするバラエティに富んだ名盤の数々をご紹介します!

自分の道は自分で拓く! 自主制作盤CD

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自分の道は自分で拓く! 自主制作盤CD
ヤンソンス&コンセルトヘボウ
交響曲第9番『新世界より』
  発売日:2004/9/25 品番:RCO04002 税込:1,950円
2007年6月25日


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右を向いても、左を見ても、なんでも利益優先の傾向になっているこの頃。クラシック業界も、大手レコード会社が、なかなか新譜CDを出さない傾向にあるそうです。まぁ、出せば、即、ン万枚と売れるCDは、そうあるものではありませんものね。

それでも、オーケストラが力を伸ばすために必要なのは、ツアーとレコーディングだそうで、そのレコーディン
グの機会が減るのは、音楽家にとっては大問題。それなら、レコーディングの機会を自分たちで作ってしまえ!と、いろいろなオーケストラが、10年ほど前か
ら自らレコーディングする自主制作盤を作り始め、注目されています。

自主制作ながら流通経路に乗ったことでの先駆的存在は、オランダのロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団。カ
リスマと呼ばれる、マリス・ヤンソンスを首席指揮者に迎えて、去年、ヨーロッパの音楽誌が発表した人気オーケストラ・ランキングでも2位にランクされるな
ど、今、一番、勢いのあるオーケストラです。

自主制作のRCOレーベル第1作は、2年前の、ドヴォルザーク「新世界」ですが、ドラマチックな盛り上がり
や、微妙な間の取り方、オーボエのきれいな音色で大人気の盤。ヤンソンスは「様々な制約がなくて、曲の選択から演奏まで、やりたいことができるし、マイク
を前にすると、みんな完璧な演奏のために努力する」と、定期演奏会などを次々にリリース。CDショップでも手に入りやすくなりました。

仕事は与えられるものでなく、自分で創るものである。よく言われる言葉ですが、自分の仕事の進め方に「このままでいいのか?」とふと疑問が起きたとき、自主制作盤を聞いてみてはいかがですか?音楽は癒しだけでなく、時に刺激を与えてくれます。

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