山下くに子のこの1枚

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元FM横浜アナウンサー。小学館ビッグコミック『CD探検隊』連載中の『山下くに子』がお薦めするバラエティに富んだ名盤の数々をご紹介します!

読みつつ、聴きつつ、相乗効果

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読みつつ、聴きつつ、相乗効果
ヴァーツラフ・ノイマン
ヤナーチェク「シンフォニエッタ/タラス・ブーリバ」
  発売日: 2009/7/1 品番:COCO70411 税込:1,050円
2009年8月1日


img043.jpg最近、CDショップに行かれた方なら見かけたかもしれません、CDと共に新刊書籍が並んでいる光景を…。そう、全世界で200万部を突破するのではないかといわれている「1Q84」を、CD、DVDとともにディスプレイしている店が少なくないのです。

村上春樹の作品の中には、時折、具体的な音楽作品が登場しますが、この新作にも冒頭からクラシックが登場。作中の「平均率グラヴィーア」とか「マタイ受難曲」あたりだと、「あ、あの曲ね」とイメージが湧くのですが、冒頭のヤナーチェクは、作品の中にもあるように、すぐにあの曲とはわからない…。でも作品の演出小道具になっているので、どういう曲なんだろう…と興味が湧くのは自然の成り行きで、CDショップのほうも、楽しい読書の一助として、ヤナーチェクの「シンフォニエッタ」が入った盤を一緒に並べているわけです。

本ではアメリカのオーケストラの作品の設定ですが、ここでは、ヤナーチェクと同じチェコの指揮者とオーケストラのものをチョイス。金管を得意とするチェコ・フィルならではのファンファーレがきれいですし、管と弦のバランスが絶妙で、指揮者のノイマンもヤナーチェクを得意としています。

読書をより楽しむための音楽鑑賞。音楽をより楽しむための読書。こういうアプローチを体験してみません?

ちなみに、ヤナーチェクは、お手ごろな廉価版が各種発売されていますので、いろいろ視聴して楽しむのもオススメです!

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