山下くに子のこの1枚

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元FM横浜アナウンサー。小学館ビッグコミック『CD探検隊』連載中の『山下くに子』がお薦めするバラエティに富んだ名盤の数々をご紹介します!

癒しの定番は、優美なハープ

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癒しの定番は、優美なハープ
オムニバス盤
「リラクシング・ベスト・ハープ」
  発売日: 2008/12/26 品番:TOCE-56163 税込:1,500円
2011年5月2日

yama05.jpgそれぞれが持てる知恵と情報と情熱を持ち寄り、難局を乗り越えるしかない、という状況が続いています。知恵とは、先人たちの経験の積み重ねによって作り出されるもの。その視点で音楽を調べてみたら、古代から「癒し」としての役割を果たしてきた楽器は、竪琴、つまり現在のハープだったようです。そういえば、古代エジプトの壁画にも描かれていますよね。何千年にも渡って、人々をなぐさめ、その生活に華やかさと潤いを与えてきたハープの音色に耳を傾けてみませんか。

「リラクシング・ベスト・ハープ」。文字通り、リラックスするコンセプトでつくられたアルバムですが、この単純さがかえって魅力です。価格も、自粛ではないけれど、高価なものを買うのは気がひける時なので、廉価版であることが嬉しい。

内容は、ハープ単体での演奏がほとんどで、ハープ演奏の定番になっている「亜麻色の髪の乙女」や、フォーレの「塔の中の姫君」、ハープ楽曲を多く書いたサルツェードの「タンゴ」など、バラエティは豊か。こういうオムニバス盤は誰でも知っている手堅い選曲になっており、それがまた癒しに最適なんです。というのも、厳密に言えば聴いたことがない曲は、どうしても把握しよう、理解しようと脳が働いて、緊張感を持つからなんです。ちなみに、塔の中の姫君は、映画で話題のラプンツェルとはまったく関係ありません(笑)。

癒しという言葉は時に押し付けがましいところがありますが、とりあえず緊張感を取り、自分本来の力を発揮できる状態にするのが、現在の課題かと。ツライときはムリせず、自分の気持ちが楽に流れるほうへ…。

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