山下くに子のこの1枚

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元FM横浜アナウンサー。小学館ビッグコミック『CD探検隊』連載中の『山下くに子』がお薦めするバラエティに富んだ名盤の数々をご紹介します!

韓流系ヒップホップはいかが?

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韓流系ヒップホップはいかが?
アジアティックス
「ノクターナル」
  発売日: 2012/1/18 品番:LEXCD120001D 税込:2,625円
2012年3月1日

yamashita1203.jpgいまや、CD・DVD売り場で大きな一角を占めるようになった、韓国エンターテイメント。そこに並ぶディスクの量を見て、韓流はすごい勢いだな…と思えども、どうしてもルックス重視のアイドル系エンターテイメントの印象がぬぐえず、なんとなくK-POPを敬遠している方も多いかと思います。そんな食わず嫌いの方は、こんなアーティストで韓流に触れてみるのはどうでしょう?

R&B・ヒップホップの3人ユニット、アジアティックスは、去年デビューしたばかり。シンガー2人とラッパー1人のユニットで、K-POPに分類されるものの、メンバーは、アメリカ生まれアメリカ育ち。母国・韓国で音楽活動をしていたメンバーも居ますが、結成されたのはアメリカ。だけど、アルバムはK-POPの棚に並んでいて、サウンドはヒップホップでと、ちょっとややこしい(笑)。でも、そのややこしさが、かえって彼らの守備範囲の広さを物語っている気がします。

K-POPのイメージを損なわないノリの良さと親しみやすさ、アメリカ系ヒップホップらしいリズム感とテンポ、そして、私たちアジア系が大好きな切ないメロディライン。ヒップホップにありがちな、若者の溢れんばかりのエネルギーで押し切るサウンドとは、一線を画します。イメージで言えば、よく韓国の男子アイドルグループが得意とするコーラスワークに、ラップの要素を取り入れて、少しアップテンポの、メロディアスなラブソングを歌っている感じです。

彼らは昨年デビューし、これがファースト・アルバム。日本盤には、彼らの代表曲が、オリジナルアレンジと、ロック・バージョン、アコースティック・バージョンとアレンジを変えて収録されていたりして、やはりベースとなる楽曲の質が高いことを感じます。

私も、けっこう食わず嫌いな方ですが、K-POPも、ラップも、ヒップホップも、若者音楽という感覚をいったん捨てて、聴いてみると、けっこう思いがけない魅力に気づくかもしれませんよ。

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