山下くに子のこの1枚

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元FM横浜アナウンサー。小学館ビッグコミック『CD探検隊』連載中の『山下くに子』がお薦めするバラエティに富んだ名盤の数々をご紹介します!

70だから、できること

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70だから、できること
ポール・サイモン
ソー・ビューティフル・オア・ソー・ホワット
 

発売日: 2011/4/20 品番:UCCO-3023 税込:2,000円

2012年5月1日

yamashita1205.jpg音楽の教科書に載っているから、サイモン&ガーファンクルは知っているけれど、ポール・サイモンは知らない…、そういう世代が大部分の時代になってきました。それでも、若葉萌える初夏にポール・サイモンのアコースティックギターを聴けば、誰もが爽快な気分になれるはず!
 キャリアの長い彼ですが、最新のアルバムは昨年、5年ぶりにリリースされたこのアルバム。リリース当時69歳でしたから、現在70歳!「そのお歳で!」という言い方は好きではないのですが、キャリアを積み重ねてきたからこそのサウンドというのを感じられるアルバムです。
 というのも、このアルバムには、ラテン、クラシック、ゴスペル、エレクトロミュージックなど、さまざまなジャンルの要素が取り入れられているのですが、それが目立ちすぎることなく、非常にきれいに納まっています。きっと、彼自身がいろいろな音楽と長くつきあうことで、自然に音の中に昇華できているのでしょう。アフリカの民族楽器の音や、インドの打楽器、ゴスペル調のささやきなど、1曲1曲に特徴があって単純に楽しめます。一般的に彼の歌は歌詞が難解と言われますが、聞いて英語がわかる人でない限り、心地よいメロディとリズムを堪能できます。
 どちらかというと、大勢で聴くよりは、ちょっとリセットしたい時に、一人の部屋で聴くのがオススメ。アルバム1枚終わるころには、活力も湧いてきます。余談ですが、人が一番快適と思う気温は18℃、湿度は42%前後。そんな日に聴けば、爽快感はさらに倍増!ちなみに、これは5月の気候と一致します。
 スピード重視の現代社会では、つい何でもすぐに結果を求めがちです。でも、こういうサウンドを聴くと、時間をかけたからこそ生まれる結果があるのだなぁと実感。つい目先に走りがちな自分を反省です。自分の中で時間をかけてでも、じっくりと積み上げ、発展させていきたいもの。あなたにとっては、何ですか?

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