山下くに子のこの1枚

写真
元FM横浜アナウンサー。小学館ビッグコミック『CD探検隊』連載中の『山下くに子』がお薦めするバラエティに富んだ名盤の数々をご紹介します!

新時代の音楽

写真
新時代の音楽
ワンダー・ワールド
クリック・ヒア・トゥ・ダウンロード
  発売日: 2012/9/5 品番:CSMC-014 税込:2,000円
2013年1月7日

yamashita1301.jpg例えば自分が生まれた頃、子どもからお年よりまでが携帯電話を持ち、写真機能を使うなんて、想像もできませんでした。駅には、惚れ惚れするほどリズミカルにハサミを操る駅員さんが居たけれど、今はIC系交通カードの独壇場。時代は変わったね…なんてのんびり言っているうちに、またまたどんどん、さらに速度を増して変化が起きていきそうです。

音楽も新しいものが次々と誕生しています。そのひとつがPCを駆使した音楽。こちらも昔のピコピコサウンドから大きく変化し、PC1台&アーティスト1人で、こんな複雑な音まで作れるんだ!という驚きの世界になっています。

いわゆるエレクトロ・ミュージックは抽象的なフレーズが続くものが多いのですが、このワンダーワールドは、親しみやすいフレーズと明るい音質で、エレクトロやクラブ・ミュージックに馴染みのない人も楽しめそうな1枚。ベースとなるのはピアノサウンドで、その音が粒立っていてきれい。気持ちを「あおる」のではなく、適度に乗せてくれる感じが快適で、優しい。楽器の重ね方などクラシックっぽいところもあるし、メロディラインがカフェ・ミュージック風にさりげない部分もあり、不思議に居心地が良いアルバムです。

こちらも1人の日本人クリエイターが、マスターキーボードと音楽制作ソフトで音作りをしていて、外部音源は一切使っていません。いい音楽を聴くと、私も演奏できたらいいなと思いますが、こんなにいろいろできるんだったらPCで音楽作ってみたい!という気持ちになります。こういう気分を奮い立たせてくれるものって大切ですよね。

1月は、何か新しいことを始めたいと思う季節。いつもは聞かない新しいジャンルの音楽を聴くのには、打ってつけの時期です。新しいジャンルにトライするのと同様に、今、抱えている課題についても、いつもは取らない手法を試してみると、けっこう新しい道が開ける…なんてことが、あるかもしれませんよ。とりあえず、その一歩を踏み出して!

pagetop