山下くに子のこの1枚

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元FM横浜アナウンサー。小学館ビッグコミック『CD探検隊』連載中の『山下くに子』がお薦めするバラエティに富んだ名盤の数々をご紹介します!

ボサノバで人間関係改善!

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ボサノバで人間関係改善!
Joao Gilberto / ジョアン・ジルベルト
Joao Gilberto For Tokyo / ジョアン・ジルベルト・フォー・トーキョー
  発売日:2006/11/1 品番:UCCM-4045 税込:2,500円
2008年6月30日


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今年はボサノバ生誕50周年。

何を起点にしているかというと、1958年に発売されたジョアン・ジルベルトのシングル「想いあふれて」です。ささやくような、つぶやくような歌い方、リズムを複雑に紡ぐギター演奏といったジョアンのスタイルが、ひとつのジャンルを確立したわけです。

ボサノバという言葉自体は、訳すと「新しいやり方」といったニュアンスで、同じ時期の曲「デサフィナード(音痴の意)」の中で、「人は音痴というけど、これが新しいやり方(ボサノバ)さ」というフレーズがあり、そこから広まったともいわれています。

軽く、明るく、夏に似合うボサノバ。大御所ジョアンのベスト盤は、1枚は持っていたいCDのひとつです。中
でも、06年の日本公演のために作られたベスト盤は、初期の曲から、過去の公演で演奏された代表曲がきれいに並んでいます。聴き終わる頃には、歌やギター
の中にある彼独特の微妙な「間」にきっと気づくはず! ポイントは、この「間」です。

ちなみに「間」は、相手に何かを感じさせる時間、考えさせる時間と言われています。つまり、いつのまにか聞き手が歌にのめりこむための時間を、本能的にジョアンは歌に組み込んでいるんです。

そこで自分を振り返ってみると、日常でも仕事でもぎゅうぎゅう詰め込み状態で、全然「間」が無い気がします。自分に「間」がないのだから、誰かとコミュニケーションを取りたくても、相手が入る「間」がありませんよね。

この夏は、ジョアンの歌声で、人間関係改善を図ってみませんか?

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