山下くに子のこの1枚

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元FM横浜アナウンサー。小学館ビッグコミック『CD探検隊』連載中の『山下くに子』がお薦めするバラエティに富んだ名盤の数々をご紹介します!

スペクタクル・エンターテイメントになった「魔笛」

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スペクタクル・エンターテイメントになった「魔笛」
ブリゲンツ音楽祭
「モーツァルト『魔笛』」
  発売日:2013/12/27 レーベル : C Major 価格:4,000円前後
2014年10月1日

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芸術の秋は、長編のクラシックや壮大な演劇が似合いますよ。そこで、オペラです。

ただ、オペラはわからん!という人も多い。音楽好きでも、そう。どちらかと言えば私もそのひとりですが、このブレゲンツ音楽祭のオペラは、オススメ。これは、もうエンターテイメントなんです。

ブレゲンツは、オーストリアの西端にある、ドイツとスイスの国境に近い町。そこで、湖の上に舞台セットを組み、1946年から毎年オペラを上演しています。

その舞台装置が、とにかく大掛かり。遊園地のアトラクションのような装置で、「観客の度肝を抜く」という事をモットーにしているかのよう。舞台が大掛かりになれば、それなりに演出も派手になり、登場人物の動きもダイナミックになります。その2013年の様子を収めたのが今回のDVDで、演目は、あの有名なモーツァルトの「魔笛」です。

舞台は湖上に浮かんだ島で、その周囲に3匹の煙を吐く龍(?)が居て、ボートに乗ってキャストが登場したり、夜の女王がリフトアップされてアリアを歌ったり…と、観客をうならせる仕掛けがいっぱい! 舞台がデカイので、出演者のメイクも衣装も、紅白歌合戦くらいに派手。花火も上がって、すべてのスケールがでかい! もちろん、歌声も迫力満点です。

ドイツ語がわからなくても、蛇に襲われた王子が夜の女王に出会い、その娘に恋をし、いろいろな試練を乗り越えて、最後はめでたし…ぐらいの簡単なストーリーを押さえておけばOK。次々登場する演出に魅せられ、2時間半があっという間に過ぎてしまします。オペラは出演する歌手で決まると言われていますが、たまにはステージ演出で選択してみるのも、おもしろいのでは?

ブレゲンツ音楽祭の様子は、過去に上演された「アイーダ」や「アンドレア・シェニェ」などもDVDが出ていますが、照明などの舞台技術は、確実に年々進歩するので、新しいものがオススメ。検索するとネット上でもいろいろ見ることができます。演目は2年ごとに変わるので、今年も「魔笛」です。

この夏、日本でも屋外ロックフェスが大人気でしたが、秋の夜長に、ヨーロッパの夏フェスをお楽しみください。

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