山下くに子のこの1枚

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元FM横浜アナウンサー。小学館ビッグコミック『CD探検隊』連載中の『山下くに子』がお薦めするバラエティに富んだ名盤の数々をご紹介します!

ビッグバンドで、もう一歩

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ビッグバンドで、もう一歩
ゴードン・グッドウィンズ・ビッグ・ファット・バンド
「ライフ・イン・ザ・バブル」
  発売日:2014/05/14 レーベル : UCCT-1245 価格:2,808円
2015年1月1日


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社会人の職場での悩みNo.1は、コミュニケーションが円滑にとれないことだそうです。なるほど…と思い当たる方も多いでしょうが、コミュニケーションというのは、レベルの違いこそあれ、「聞く」と「話す」の繰り返し。相手の話に、自分の話をのせて返して、また話が返ってくる…、これだけです。ま、その「これだけ」が難しいのですけどね。でも、慣れれば不安も減少します。楽器が会話をする…といわれるジャズのアドリブで、慣れてみませんか?

今回のアルバムは、ゴードン・グッドウィンが率いる、世界屈指のビッグ・バンド、ビッグ・ファット・バンドの「ライフ・イン・ザ・バブル」です。バンドを率いているゴードン・グッドウィンは、サックスプレーヤーでもあり、作曲・編曲も手がけ、グラミー賞ノミネートは常連の方。このアルバムも、今年2月に発表の第57回グラミーの4部門にノミネートされているほか、前回のグラミーでベスト・インストゥルメンタル・アレンジメント部門を受賞した楽曲「オン・グリーン・ドルフィン・ストリート」が収録されています。

アメリカ西海岸の精鋭を集めたバンドなので、音が明るく、曲が楽しくて、勢いがあります。

ビッグバンドのジャズは、馴染みやすく、ソロパートがあっても、この辺で次の楽器が前に出てくるだろうな…とか、トランペットやサックスなどのホーンセクションが一通り音を聞かせてくれたので、次はピアノかな? と予測する楽しみがあります。そう、聞いているだけで、プレーヤーたちのコミュニケーションを体感することができ、そのやりとりの呼吸に慣れることができるんです。

もっとも合奏の場合は「合わせよう」という意識が強く働きますが、この「合わせたい」という欲求が、何よりも大切! コミュニケーションも相手の話を「聞きたい」とか、自分の気持ちを「わからせたい」という欲求があるかどうかで、結果が大きく違ってくるそうです。

そして「わからせたい」という欲求を起こすためには…? 「わかってもらえなかった…」という経験が必要なんですね?。「相手にわかってもらえない」というのは、わかってもらうための第一歩。そこからもう一歩進むことが、コミュニケーション能力を高めるわけです。

さぁ、新しい年が始まりました。今年は、「もう一歩」進む年にしませんか?

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