山下くに子のこの1枚

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元FM横浜アナウンサー。小学館ビッグコミック『CD探検隊』連載中の『山下くに子』がお薦めするバラエティに富んだ名盤の数々をご紹介します!

心も身体も、勝手に前に進みます

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心も身体も、勝手に前に進みます
Munich Philharmonic Wind Ensemble、Lorin Maazel 、Zubin Mehta
 マゼール指揮、メータ指揮
ミュンヘンフィル管楽アンサンブル
「Fur uns Ehrensache? Marsche」(行進曲集)
  発売日:2014/1/25 レーベル : MOM-1301(輸入盤) 価格:3,000円前後
2015年5月1日


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風薫る季節がやってきました! 同時に4月の新年度から約1ヶ月、ストレスと呼ばれる内面的な疲労が表に出てくる頃です。やる気が出ない、疲れやすいなど表への出方は人それぞれで、眠れない、胃が痛いなど体調の変化と結びつくと、いわゆる「五月病」になるんだそうです。

本当は少しペースダウンするのが良いそうなのですが、やらなくちゃいけない事が山積している現実を目の前にしては、そうも言っていられません。ただ「やらなくちゃ、やらなくちゃ…」というのはマイナス効果ということなので、思わなくても自然に身体が前に進んじゃう…、行進曲を聞いてみませんか?

行進曲・マーチは、文字通り、前に進むための統率を目的とした音楽です。「いっち、に、いっち、に」のリズムとわかりやすく覚えやすいメロディが特徴で、身体が自然に動くようになっています。育った環境や言語も違う人たちが集まっても統率できるように、長く愛されている行進曲は、単純明快。歩調に合わせた2拍子が向こうから飛び込んできてくれます。

それに行進曲なら運動会でも使用されるので、学校の棚や、図書館の棚にも1枚はCDがあるはず。とても身近です。ということで、どれでもOKなのですが、今回は、なんと居酒屋さんで収録された行進曲です。

収録されたのは、ビヤホールとして有名なミュンヘンのホフブロイハウス。演奏しているのは、そこの楽団…ではなく、なんとミュンヘンフィルの管楽器アンサンブル! タクトを振っているのは、クラシック界の巨匠、ロリン・マゼールとズービン・メータという豪華さです。ドイツとボヘミアの行進曲が中心ですが、マーチの父と呼ばれるアメリカの作曲家スーザの曲も入っていて、ほんの少しゆったりとしたテンポが疲労回復にはピッタリですよ。

ストレスを感じたときには、頭をからっぽにして、何も考えないほうが良いと言いますよね? 何も考えなくても、大丈夫、行進曲は気持ちと身体をなんとなく前に進めてくれます。

まぁ、進んでから、また考えましょ。

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