山下くに子のこの1枚

写真
元FM横浜アナウンサー。小学館ビッグコミック『CD探検隊』連載中の『山下くに子』がお薦めするバラエティに富んだ名盤の数々をご紹介します!

セリーヌ・ディオンのフレンチポップス

写真
セリーヌ・ディオンのフレンチポップス
セリーヌ・ディオン
 SANS ATTENDRE
  発売日:2012/11/2
レーベル : SONY MUSIC 887254574620 価格:3,200円前後
2015年11月1日

人間は何か物事を考えるときに、言葉で考えていると言われます。もちろん、あぁで、こうで…と、言葉にならないイメージが先行するときもあるのですが、言葉がないと記憶に結びつきにくく、ええっと何だったっけ?てな具合に考えたプロセスを忘れてしまう…(笑)そして、その考えるときには、母国語が使われ、自身のアイデンティティの形成にも大きな影響を与えるのだそうです。

何か考え事をするときはフランス語…というのが、大スターのセリーヌ・ディオン。彼女はカナダのケベック州出身で公用語がフランス語なんだそうです。そんな彼女は、フランス語で歌ったアルバムも数多く出しています。この「サンズ・アタンドレ」もその1枚で、3年前にリリースされたものですが、フランス語盤としては最新アルバム。英語で歌っているアルバムと比べると、ジャケットの雰囲気が全く違います!

セリーヌといえば、パワフルで歌い上げる、夏の太陽のような歌声が魅力ですが、こちらはフランス語の響きのせいか、ほんのりドラマチックに盛り上げる、かなり優しい雰囲気。ミディアムテンポのフレンチポップスで、中には、フランスの人気俳優ジョニー・アリディとのデュエットも収録されています。輸入盤のみですが、今やネットで音楽を買える時代、試聴もできます。ただ、CDには、ジャケット同様の洒落たブックレットが付いています。デラックス盤は16曲、通常版は14曲の収録です。

私は、フランス語はわかりませんが、そのブックレットのイラストからも強い愛にあふれる曲が並んでいるのがわかります。

日本人の場合、周囲が日本語なので、あまり母国語を意識しませんが、言語を伝達のコミュニケーションツールとしてではなく、表現手段と捉えると、母国語は最適なんだそうです。なぜなら、外国語で手紙は書けても、詩は書けない…。

なるほどね。

pagetop