山下くに子のこの1枚

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元FM横浜アナウンサー。小学館ビッグコミック『CD探検隊』連載中の『山下くに子』がお薦めするバラエティに富んだ名盤の数々をご紹介します!

吐いて、吸って、リラックス

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吐いて、吸って、リラックス
グレゴリー・ポーター
希望のアレイ
  発売日:2013/9/4
レーベル : UCCQ-1061 価格:2,300円+税
2016年12月1日

だんだん気温が下がってきました。外に出ると思わず身が縮む朝もありますが、ちゃんと呼吸してますか?

当然、誰しも呼吸はしているのですが、冬は、呼吸が浅くなるのです。なぜなら、冷たい空気を吸い込むと体温が下がるから。必然的に少量の空気で呼吸するようになり、すると体内に取り込む酸素の量が少なくなり、脳への酸素供給も少なくなって、頭ボンヤリになりやすい…という図式が生まれるそうです。

そこで、1年の終わりを前にした忙しい時期に、ちゃんと呼吸していただきたい! ということで、低音が魅力のジャズヴォーカリスト、グレゴリー・ポーターのアルバムです。低音は、しっかりとした呼吸でないと出ませんからね。

彼の魅力は、なんといっても、その深みのある声。バラードあり、ゴスペル調あり、ソウル調あり…で、この容貌からも想像できる大きく包み込む太い声が、軽快なジャズサウンドにぴったり合っています。

もともとはアスリートで大学にはフットボールの奨学金で入学したそうですが、ケガのため選手生活を断念。歌に転向し、40歳を前にしてのデビューでしたが、4年後の2014年には、グラミー賞を受賞。そして、今年リリースしたのが、このアルバムです。タイトルになっている「テイク・ミー・トゥ・ジ・アレイ」は、直訳すると「裏通りに連れていって」で、陽の当たらない人たちや恵まれない人たちにも目を向けようというアルバムコンセプトだそう。彼の温かみのある声が、気持ちをなごませてくれます。

ちなみに、呼吸は、「吸う」より「吐く」が大切で、空気を吐ききったあと、意識的に吸うのではなく、ふわっと肺に空気が戻るような吸い方が良いそうです。

吐ききるためのポイントは、ウゥゥ?と低音を出しながら吐くこと。

忙し過ぎたり、イライラしたときには、ウゥゥ?♪ 周囲には唸っていると思われるかもしれませんが(笑)、深呼吸になって、不思議とスッキリしますよ。

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