連合救援ボランティア記録

三班に分かれての行動。

自分にとっては被災地支援行動、実質の初日。

自分の所属する1班は午前・午後ともに個人宅での泥出し作業。

海からは、2キロ程の少し離れた場所だが、塩の匂いがはっきりと解る。

実際に作業を始め、スコップや塵取りで泥をすくっていると、津波の被害がここまで来ていることを、自分の身で実感する。

一軒目は、新築して5年の家。

床をノコギリで斬って、剥がして、床下の泥をすくう。

昼食時間、家のダイニングに通して下さる。

黙っていても、気遣って下さる。

どんな思いなんだろうと思う。

一軒目から歩いてすぐの、二軒目にお伺いしたご家族によれば、津波、というより、近くの川の水位が徐々に上がって行ったそうだ。

壁の染みから、その高さが床上約2メートルだと解る。

床下に潜り、板チョコみたいに固まった土をパリパリと剥がしながら、作業後に石灰を撒いた。

集めた泥の土嚢袋が20近くはあっただろうか。

 

自分は地震・津波で家族を失うことも、財産や思い出の品を失うことも、職を失うことも、涙を流すこともしていない。

思いは100パーセント共有なんてできない。

自分に出来ることはなんだろう。

答えなんてないけど、やれることをやる、自分が体調を崩したりしない。そう決めた。