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ウクライナの子どもたちにゆたかな教育を!
2022/05/20
ウクライナの子どもたちにゆたかな教育を!
EIワルシャワ会議 受け入れ国の教職員組合、教育行政のとりくみを共有
5月3~4日、教育インターナショナル(EI)はワルシャワ会議を開催しました。ウクライナ難民を受け入れているポーランド、スロバキア、ハンガリーの教職員組合、教育行政のとりくみについて課題を整理し、どのようにゆたかな教育をウクライナの子どもたちに保障するかについて議論しました。合わせて、OECD、国連難民高等弁務官事務所の代表も参加し、国際的な枠組みでの対応について検討しました。
ウクライナ教育科学省の代表は、「特別オフィスを設置し、教育が継続できるように対応している。可能な地域ではハイブリッド型教育を実施しているが、ウクライナ国外を含めほとんどの子どもはリモート授業を受けている。中等教育の修了試験はオンラインで実施した。子どもたちの未来を守りたい。そして、将来的には戦争のことを忘れられるようにと願っている。」と述べました。
ウクライナの教職員組合TUESWUは、「西部の教職員は学校を避難所として提供し運営に協力している。食べ物と居場所の提供を組合としてとりくんでいる。教職員を含め80万人の避難民が戻ってきて教育を継続している。占領されていない地域では、可能なかぎりカリキュラムをすすめている。しかし、占領地域では教職員給与の未払いが発生している。平和を再構築できるように願っている。」と情報共有しました。
近隣国のポーランド、スロバキア、ハンガリーでは、各国の教育制度に子どもたちを包摂するとともに、可能なかぎり母語での教育や文化を尊重しています。いずれの国も受け入れのためのリソースが不足しており、厳しい状況も語られました。参加者からは、一刻も早い停戦とウクライナ難民の帰還を希望する声が出されました。
日本教職員組合は、EIそして各国の加盟組織とともに国際連帯を強めウクライナの子ども・教育への支援を強化しています。