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第77回 教育祭

2012/10/30

第77回 教育祭

2012年10月30日

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日本教職員組合は、10月28日、大阪城公園内の教育塔前で、第77回教育祭を行いました。

教育祭は、1934年9月、関西地方を襲った室戸台風により、多くの児童・生徒・教職員の尊い命が奪われたことを追悼するため、大阪の教育界を中心に、全国の教職員・教育関係者の努力によって始められました。

以来、学業なかばにして尊い命を失った児童・生徒、不慮の災害、病気などにより命を絶たれた教職員・保護者ならびに教育関係者の方々を心から追悼し、その名を長く記憶にとどめ、再びこうした不幸な出来事が起こらないことを願い、毎年、教育祭を執り行っています。

本年度も全国各地から多くの遺族が参列されました。今回新たな合葬者は52人で、これまでの合葬者は27,197人となっています。

主催者を代表して加藤良輔中央執行委員長は「災害に遭われた方に、改めてお悔やみと哀悼の詞を捧げます。今私たちが生きているこの地球環境は大きな変動の時期にあり、常に危険と隣り合わせのように思います」「私たちはこれまで、環境教育の推進や、避難訓練・防災訓練、校舎の耐震補強工事の促進、学校防災マニュアルの改訂、地域での安全マップの作成とその絶えざる見直し、地元大阪が先進的にすすめてこられた『歩車分離式信号機』の整備や交通安全教室の開催など、協力して命を守るとりくみに努めてきました。さらに震災以降、防災教育だけでなく減災教育、放射能に対する学習などをすすめてきました。そのなかで、私たちは『自ら考え、自ら判断し、自らの生命は自らが守る』教育の徹底をはかっていかなければなりません」と追悼の詞を述べました。

 

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