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毎年、6月12日は児童労働反対世界デーです。

2021/06/11

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2019年、各国政府は国連総会において2021年を「児童労働撤廃国際年」とすることを決めました。決議では「強制労働を根絶し、現代の奴隷制、人身取引を終らせるための即時の効果的な措置を実施し、児童兵士の募集と使用を含む最悪の形態の児童労働の禁止及び撤廃を確保し、2025年までにあらゆる形態の児童労働を撲滅する」という「持続可能な開発のための2030アジェンダ 」(SDGs)のターゲット8.7に向けた国連加盟国の公約に光を当てています。

しかし、2020年以来続く新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の拡大により、経済・労働市場は大きな打撃を受け、人々の生活は困窮し、命の危機にさらされています。残念ながら、すでに多くの子どもたちが犠牲になっています。これまで学校に通えていた子どもたちも、学校閉鎖により家事や家業を手伝ったり、保護者が職を失ったため働かざるを得ない状況になったりしています。国際労働機関(ILO)の調査によると、コロナ禍の影響でさらに900万人の子どもたちが危機にさらされ、減少し続けていた児童労働者数は過去20年間で初めて上昇し、1億6000万人に達しました。

今、子どもたちの学ぶ権利が危ぶまれています。このままでは、児童労働撤廃にむけたこれまでの道のりが閉ざされてしまいます。今こそ、私たちは児童労働の問題に目をむけなければなりません。子どもたちを児童労働から解放し、学びの機会を与えるのは、私たちおとなの責任です。そして、子どもたちの学びが、明るい未来を築きます。

日本教職員組合は、これまで組合員から寄せられた国際連帯カンパ資金を活用し、インドのコットン産地などで働く子どもたちが児童労働から解放され、学びの機会を取り戻せるように、各関係団体とともにとりくんできました。「ストップ!児童労働キャンペーン2021」に賛同し、これからも児童労働根絶に向けてとりくみ続けていきます。

「ストップ!児童労働キャンペーン2021」https://stopchildlabour.jp/2021/

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