シリア難民緊急支援 2013年度

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2011年から日本教職員組合は国連UNHCR協会と連携してきました。シリアの内戦は2011年3月に勃発し、これまでに290万人以上が故郷を追われ、周辺諸国に避難しています。そのうち、140万人以上が子どもです。2014年末までに周辺諸国に逃れるシリア難民の数は、約360万人と予測されています。シリア難民たちが厳しい避難生活に耐えている一方で、難民を受け入れ続ける周辺諸国の経済的、社会的な負担が大きくなっています。そこで、2013年は、シリア紛争の激化をうけ、国際社会の一員として、そして、教職員組合として、教育を含めたシリア難民に対する支援を緊急に行う必要があると判断しました。

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は、身ひとつで戦火から逃れてきた難民の保護、シェルターの設置と支援物資の支給、食糧の配給、保健衛生サービスの提供を行っています。また、受け入れ国の政府と連携し、シリア難民の子どもたちの教育費の負担や、教科書の提供、教員研修を行い、避難生活でも教育を受けられるように条件整備を行っています。その成果として、レバノンでは55,000人の難民の子どもが学校に行くことができました。イラクでは、キャンプ内外に暮らす難民の子ども14,000人が教育を受けられるようになりました。シリア国内の避難民に対しても、机や椅子などの学校備品を配布しました。

シリアの内戦が収まる気配はありません。2014年も継続して支援を続ける予定です。

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