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5.15沖縄平和行進~「教え子を再び戦場に送るな」のスローガンを胸に~

2019/05/30

写真 参加者の質問に答える普天間さん(右)と山本さん(左)

写真 「沖縄に美しい海を返せ!」とシュプレヒコールしながら

写真 うだるような暑さの中17.4kmを歩きました!

写真 フィールドワークでは現状に触れ、悲しみと怒りが込み上げました。

日本復帰47年目を迎えた今も沖縄には在日米軍基地の縮小・撤去、日米地位協定の抜本的な改定など、いまだ課題が山積しています。こうした状況の中、今年も「5・15平和行進」が行われました。日教組は、平和運動を継承していくために、青年層を中心に、沖縄県教組・沖縄高教組とともに、全国連帯で参加しました。「歩くことで知る沖縄があります」というキャッチコピーの通り、いまだ戦争の傷痕が残る場所を実際に歩き、参加者それぞれが歴史を心に留め、それぞれの思いをかみしめ、決して沖縄だけの問題ではない、という事を確認し合いました。
日教組参加者は例年、平和行進に参加する前日に、結団式・学習会に参加します。今年は第一部学習会で、ひめゆり平和記念資料館・館長 普天間朝佳さんをお迎えし、「ひめゆり学徒の沖縄戦~宮良ルリさんの体験を通して~」という講演をお聞きしました。宮良さんの「生きたい生きられず死んでいった仲間の姿を知っている私だからこそ伝えなければいけない」という言葉が心に突き刺さりました。
第二部では沖縄県教組前委員長・顧問の山本隆司さんから「沖縄から日本の平和をみる~『教え子を再び戦場に送るな』のスローガンをめぐって~」という講演をいただきました。普天間さんの「戦争はおとなだけがするものではない、多くの子どもたちも犠牲になった」という話にも繋がる、「教え子を再び戦場に送るな」という日教組のスローガンを切り口にお話をいただきました。このスローガンは1951年に日教組が平和のとりくみの先頭に立つことを決意し、採択されました。主語や「再び」とは何をさすのかをあらためて確認しながら、全国の仲間、特に若い世代に引き継いでいきたいという力強いお言葉が印象的でした。
平和行進は、「日米地位協定を見直せ!」、「沖縄に美しい海を返せ!」とシュプレヒコールしながら、うだるような暑さの中17.4kmを行進しました。参加者それぞれが、実際に歩くことで感じ、考え、そして前日の学習会で学んだことを頭に浮かべながら、悩み、様々な思いを抱きました。フィールドワークでは、基地や沖縄国際大学のオスプレイ墜落事故現場、宮森小学校ジェット機墜落現場の見学を通して、事故の悲惨さを目の当たりにし、今もなお「日米地位協定」が変わっていないことに憤りを感じました。日本全体の問題として、基地のない平和な日本を取り戻すために、これからも学び、仲間とともに考え、声を上げ続けることの重要性を再確認しました。

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