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第68次教育研究全国集会

2019/02/05

写真 全国からのべ1万人が集まり、3日間にわたり教育研究について話し合いました。

2月1日から3日にかけて、福岡県北九州市内で全国からのべ1万人の参加のもと、第68次教育研究全国集会を開催しました。

1日に行われた全体集会では、日本教職員組合 岡島真砂樹 中央執行委員長が主催者を代表してあいさつ「子どもたちから出発するゆたかな学びの教育実践を」を述べました。あいさつでは、子どもの貧困、いじめ、差別といった子どもを取り巻く状況についてふまえ、世界における公教育の民営化・商業化が学校現場に及ぼす弊害は、すでに日本においても起こっているといっても過言ではない状況について警鐘を鳴らしました。また、教職員の長時間労働という過酷な実態について指摘し、「教職員の勤務環境は、子どもが主体となる学びと表裏一体の関係にあります。」と教職員の働き方改革の必要性について言及しました。そして、「日教組は、子どもの学ぶ意義や楽しさ、学び合いによる人間関係づくりを基盤としたゆたかな学びを提唱しています。ゆたかな学びの出発点は子どもたちです。私たちは、目の前の子どもと向き合い・語り合い、子どもの思いや考えを受け止め、子どもが何を求めているかを大切にした教育研究活動、子どもを中心にすえた教育実践をすすめてきました。」とこの教育研究全国集会の意義を再確認しました。

記念講演は、斎藤一久さん(東京学芸大学)が、「憲法改正と教育の未来」と題し講演を行いました。憲法改正をめぐる動向を詳細に説明し、それと教育の未来がどうかかわるのか、現場の教職員にもわかりやすく講演されました。

全体集会終了後、24の分科会にわかれ、624本の教育実践リポートについて共同研究者とともに討議を深め、最終日には、それぞれの分科会の総括討論を行い集会アピールを確認しました。特別分科会では「すべての人に学びの場を~『夜間中学』のこれまでとこれから~」を開催し、満席のなか、夜間中学の歴史、現状、課題などを広く知ってもらう大切さについて共有しました。

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