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新型コロナウイルス感染症対策のための緊急アピール

2020/05/08

新型コロナウイルス感染症対策のための 「緊急事態宣言」延長にともなう緊急アピール
~子どもたちの安心・安全とゆたかな学びを守るために~

 5月4日、政府は、すべての都道府県を対象とした緊急事態宣言を5月末まで延長することを決めました。2月27日の安倍首相による学校の臨時休業要請以降、多くの学校で臨時休業が長期に及んでいます。卒業式や入学式もできず、長期間にわたって学校に行くこともできない事態によって子ども、教職員等の不安や混乱は一層増しています。
 このような中、教職員は、子どもや家庭と定期的に連絡をとりあい、学びの機会を様々な手段で確保するとともに、厳しい環境におかれた子どもの生活保障、子どもの居場所づくり、行動制限にともなう子どものストレス解消等に尽力しています。また、医療に従事する日教組組合員からは、地域医療を支え、新型コロナウイルス感染症対策の最前線で奮闘しているとの報告もあります。
 日教組は、4月30日、新型コロナウイルス感染症対策としての4回目の文科省要請を行いました。学校再開時に、子ども一人ひとりに今まで以上に寄り添うきめこまやかな対応と、学校での感染拡大を防止するため少人数学級を推進する必要があること等から、大幅な教職員等の増員を求めました。また、緊急事態宣言下の非常時に鑑み、学習指導要領における「取り扱う内容」の一部削除や教職員が教育に専念できる環境をつくるために今年度の教員免許更新講習の中止や学校指定研究等の諸研修の削減を要請しました。
 2020年度の「9月入学・始業」について一部で議論されていますが、今年度の導入については、拙速であり、今は、学びの保障が最優先されるべきです。文科省には、学校休業・再開にむけた最善の条件整備を引き続き求めていきます。
 日教組は、全国の日教組組合員とともに、すべての子どもたちの安心・安全とゆたかな学びを守る、医療を支える、生活を保障するための実効性のある政策を求め全力でとりくんでいきます。
2020年5月8日
日本教職員組合 第4回中央執行委員会

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