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第6回EI世界総会

2011/10/20

第6回EI世界総会

2011年10月20日

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アジア・太平洋から出された決議案に支持表明する中村委員長

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退任されたボブ・ハリスさんと中村委員長

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東日本大震災の状況を報告する江藤国際部長 

2011年7月22-26日、南アフリカケープタウンで開催された第6回EI世界総会に、EI執行委員として日本教職員組合の中村讓委員長が参加しました。

世界総会は、4年に1度開催される総会で、154カ国・約1800人が参加しました。この総会で、執行部の役員改選があり、中村委員長が引き続きアジア・太平洋地域代表の執行委員に選出されました。

総会では、日本教職員組合とも親交の深いスーザンEI会長をはじめ、南アフリカ副大統領、高等教育大臣、基礎教育大臣、PSI書記長、西ケープ州知事、南アフリカのEI加盟組織委員長、ILO副事務局長、ユネスコ事務局長があいさつをされました。

基調提案では、経済危機が及ぼしている世界的な教育政策の状況に触れられ、MDG’S(国連ミレニアム開発目標)の達成に向けたとりくみをEI総体として行っていく必要性が述べられました。

討論では、アラブ革命での労働者の実態や、執行部が提案した「教育政策白書」についての意見が多く出されました。

また、アジア・太平洋地域から出された決議は、中村委員長が公教育への投資や社会的対話の促進をアフリカの地で決議することの意義を訴えながら支持表明を行いました。加えて、討論で、江藤国際部長が大震災の状況報告を踏まえ、各国加盟組織から日本教職員組合に対していただいた多くのメッセージや義援金に対するお礼を述べるとともに、国や政府や地域住民と社会的対話を推進しながら、子どもたちが安心して学べる環境づくり・教育からの復興にとりくんでいく決意を述べました。

この総会では、これまで日本教職員組合と深い信頼関係のあったEI顧問のボブ・ハリス氏の退任式などが行われ、これまでの貢献をたたえるとともに、別れを惜しみました。

会議の合間や夕食交流会の際に、スーザンEI会長やバンリューエンEI事務局長を始め、マシューズEIAPチーフコーディネーターなど、日本教職員組合と古くから親交のある多くの方々と意見交換し、交流を深めることができました。

また、9月27-28日にはインドネシア バリで第6回 EIAP地域委員会が開催されました。日本教職員組合の中村委員長はEIAPの議長を務めています。議長あいさつで中村委員長は、EI世界総会で執行部に当選したアジア太平洋地域のメンバーを紹介し、日本における東日本大震災の状況報告および各国からの支援への感謝の言葉を伝えました。また、貧困と教育格差などアジア・太平洋地域の諸課題に触れ、「Education for All」の実現のために連帯することを呼びかけました。

会議では、各地域事務所コーディネーターや各委員から、ジェンダー平等のとりくみの状況やマイノリティに対する教育プログラムの必要性、倫理規範作成の新しい動き、人権違反・侵害へのとりくみ状況、女性ネットワークのとりくみ状況、PPP(官民パートナーシップ)に関する公教育への影響などが各委員から報告されました。

また、新たな加盟組織についての話題では、EIは加盟を考えるに当たって「各国の状況に十分配慮して、慎重に行うべき」、「現加盟組織の考えを最大限尊重する必要がある」といった意見が出されました。

今後も日本教職員組合はEI加盟の各国教職員組合と連帯し、すべての教職員や子どもたちの権利が保障されるようとりくんでいきます。

 

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