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東日本大震災 日本教職員組合ボランティアに感謝

2016/10/26

東日本大震災 日本教職員組合ボランティアに感謝

 2016年10月26日

4月、大槌町教育委員会に年度初めのあいさつにうかがった際、「9月にいよいよ大槌学園の引っ越しがあるから、なんとかまた日本教職員組合の方々のご協力をお願いしたい。5年前の被災して間もないときにも大変お世話になり、とても助かった」との話を受けた。

さっそく岩教組本部を通じて日本教職員組合本部にも要請を行った。

2016年9月21日、台風の影響で心配された到着であったが、北は北海道から南は鹿児島まで、総勢20人の要請数ぴったりの日本教職員組合ボランティア団が釜石に集った。

翌22日午前8時30分、仮設校舎の体育館に保護者、地域の方々、役場関係の方々、大槌学園の教職員、そして日本教職員組合ボランティアの方々総勢270人余りが集合し、開始式を行った。途中、学園長から参加者が紹介され、感謝の言葉を述べられるとともに会場から大きな拍手をいただいた。


大槌学園とは、前期課程(小学校1年生〜6年生)と後期課程(中学校1年生〜3年生)からなり、今年4月に県内で初の義務教育学校としてスタートした。

東日本大震災大津波で校舎が被災した大槌小学校、大槌北小学校、安渡小学校、赤浜小学校、大槌中学校の4小学校1中学校が、1つの学校となった。

町産材の木造をふんだんに使ったモダンな新校舎は木の香りが心地よく、引っ越し作業を行う皆の顔も自然と笑顔になっていた。途中、教育長があいさつに来られ、「今日9月22日は、くしくも5年前に仮設校舎での学習をスタートした日と同じ日。あれから5年が経って、今日こうして新校舎への引っ越しの日を迎えた。5年が長かったような、あっという間だったような。もし日本教職員組合ボランティアの方々の中で、よし大槌町に残って教員を続けてもいいという方がいたら大歓迎します」と話されていた。

引っ越しというからには「力作業」と意気込んで参加された皆さんでしたが、「学校関係者でないと伝わらない作業内容」ということで、教室やロッカーのネーム作りや貼る作業、教材室の整理、職員室の整備等若干物足りなさを感じた参加者も多かった様子。夜は、たくさんの方々に本当に感謝された日本教職員組合ボランティアでした。

岩手県教職員組合釜石支部

書記長 髙橋道明

日本教職員組合ボランティア参加者アンケート

●北海道


参加できる人がいなそうだったので参加してみようと思った。

たくさんの保護者の方が参加していて、心強いなと思いました。

無事に25日に学校開きができるといいです。

●青森県

体力勝負は自分の能力を発揮できると思い参加しました。

保護者の方々の協力体制がすばらしかった。地元と密着している感があった。もうちょっと体力を使う仕事がしたかった。

何度か引っ越し作業をしたが、その度に思うのは、使い回しの段ボールを使うと危ないです(いろいろ…)。「すぐ使う鍋」にご用心!

●秋田県

所属校が大槌中と吹奏楽の交流を行っていた。

地域の団結力を感じた。地域が一体となっての引っ越し作業はすばらしかった。とてもよい経験をさせていただき、ありがとうございました。一日も早い復興を願います。

●山形県

5年前の大船渡ボランティアに参加し、改めて変容を知りたかった。

なるべく現地の先生方に負担をかけないでボランティアを行いたい。

まだまだ「復興しました」とは言えない。このことを全国に伝えたい。

●茨城県

茨城県教組から依頼があり参加した。初めてボランティアに参加し、震災から復興がまだ途中であることに驚いた。被災地の生の声、様子が見聞きでき、自分自身考えさせられることが多かった。

貴重な体験ができました。東北全域の早い完全復興を願っています。ありがとうございました。

●東京都

関東ブロックからの熊本ボランティア等にこの間対応が取れておらず、今回のボランティア活動への参加要請に応えたかった。学期中のため、現場からの参加が厳しく、5年前の東日本大震災時におけるボランティア活動への参加経験が少しでもいかせられればと考え申請しました。


5年前岩手県でのボランティア活動の際に見た大槌町の姿が目に焼きついていたが、5年後徐々に復興しつつあるが、今だ厳しい状況にあることも実感された。新しい小中一貫校の開設に立ち会えたことは、とても貴重な経験になると思います。

大槌小中一貫校の開校に向け、教職員、保護者、町民の皆さんが協力していることにとても感動を覚えました。日本教職員組合ボランティアが、学校の教職員、保護者、町民の皆さんにあたたかく迎えていただき、本当にうれしく感じました。こうした機会をいただいた日本教職員組合、岩教組の皆さんに感謝致します。

●静岡県

休職専従中ということもあり、学校現場を気にすることなくボランティア活動に参加し、人の役に立ちたいと思い参加しました。

来週からこの真新しい校舎で子どもたちが学校生活をスタートさせると思うと、作業にも力が入りました。また、参加されていた保護者の方々の働きぶりがものすごく、負けじとがんばりました。学校関係者の方々や岩教組の方々のお気遣いもありがたかったです。今回の経験を支部に持ち返ったときに還元できるといいです。

これからも相互扶助の精神で、困っている人の役に立てたらと思います。釜石・大槌の方々には復興に向けてがんばっていってほしいです。子どもたちの笑顔が増えてくれたらと思います。今回は貴重な経験をさせていただきありがとうございました。

●静岡県

5年が経ってしまったが、東北の震災の状況や復興の状況を実際に見ておきたかったから参加した。

5年経っても復興が進んだというより、まだまだ始まったばかりという印象をもった。時とともに忘れられていかないよう引き続き支援活動を続けていく必要があると思う。子どもたちに会えなかったが、ボランティアで来ていた保護者、地域の方々が前向きな思いでいることが感じられた。

国としても子どもたちのために復興支援を引き続き行っていってもらいたいと改めて感じた。日本教職員組合としてできることをまた続けてほしいし、またあれば参加したい。機会をいただきありがとうございました。

●福井県

3年前に長野県の中学校に勤務していた際、こちらの隣の山田町と宮城の陸前戸倉に交流として、生徒と来たご縁があり、また役に立ちたい、当時との変化を見たいと思い参加しました。

本当に明るい内容のお仕事で、やりがいもとてもありました。広くてキレイな学校に感嘆!!であります。(校舎内を本日歩きまわっただけでふくらはぎがパンパンであります!!)

来週からの学校生活がつつがなく、笑顔いっぱいではじまるといいなあと思います。お母さんたちの笑顔いっぱいの姿がとてもステキでした。一緒に働かせていただけて、元気が出ました。今回来ることができて良かった!!と再確認できました。

●石川県

学校へのボランティアだったので、教職員としてぜひ行きたいと思って参加しました。

仮設校舎の様子、新校舎の様子を見て、どんなに苦しい条件の中でも、たしかな教育活動を行っていこうと意志の強さを感じ、とても厳粛な気持ちになりました。保護者の方々の参加の多さにも驚くとともに、都合があって参加したくてもできない人もいたのだろうと想像しました。同じ気持ちで全国の人たちが学校教育にあたっているのだと思います。

私にとって貴重な経験となりました。お世話いただいた岩教組、岩教組釜石支部のみなさん、ありがとうございました。

●石川県

かねてより、東日本大震災に関わるボランティアに携わりたいと思っていました。(自分にできることを行動で表したかったです。)今回はタイミングが合い、5年越しに思いが叶いました。

もっとたくさん仕事を与えてほしかったです。一日目は待ち時間も結構ありました。

お世話くださった岩教組さん、学園の皆さん、ありがとうございます。

●大阪府

日本教職員組合の被災地支援・教育復興ボランティアの要請に応じて2011年にも岩手県にボランティア参加したこともあって今回も参加した。

復興の工事はすすんでいるが、まだまだ仮設で暮らしている方々や子どもたちの教育環境、教育をめぐる状況は大変だなあとあらためて思った。こちらに来て、見て、お話をうかがわないと分からないことがたくさんあった。

継続した支援の取組みの必要性をあらためて実感した。大槌学園の新校舎は木の香りが心地よく、子どもたちがここで学ぶときの笑顔を思い浮かべました。少しでもお手伝いできてよかったです!

●兵庫県

兵教組の動員ローテーションが東播地区に担当となったが、地区専従4人のうち3人が23日が運動会(自分の子ども)であったため、私が参加することになった。


昨年は全国教研、一昨年は政策フォーラム(連合兵庫の活動)で被災地視察(当時三陸鉄道復旧日)で来ていたので、縁のある所であったが、あまり2年前と復興が進んでないように思えた。だからこそ、ボランティアに参加できたことを嬉しく思いました。頑張りましょう、ともに!

●岡山県

参加できる機会をうかがっていました。今年2月にあった全国教研の際に大槌学園の仮設校舎を見学させていただき、何かお手伝いができればと思い参加しました。

16時終了でしたが、もっと何かできることはないかと思いました。例えば備品の梱包を解いて片付けをしたり、教室の掃除をしたり。もっと言ってくださればと思いました。

学園の子ども達が喜んでもらえる仕事に少しでも係わることができありがたく思いました。

●大分県

自分にできることを何かできないかと思っていた。今年は自分の職場的に参加しやすかった。東北の今の様子を知りたいと思った。

地域の方々の協力する姿や、他県の方々の思いなど、実際に見聞することができてよかった。大槌がまだまだ復興途中であることをあらためて感じた。

これからもこのような活動は続けていかねばと思います。参加の機会をいただきありがとうございました。

●宮崎県

東日本大震災の半年前に初めて東北を訪ねて、見覚えのある所がことごとく大きな被害にあっているのを報道や写真等を見て、じっとしていられなくなって、2011年7月に日本教職員組合(連合)のボランティアに参加しました。それで、大震災が他人事には思えなくなりました。さらにその時地元の方々から「忘れないでほしい」「伝えてほしい」と言われ、自分にできることをしていこうと思い参加しました。

保護者を含めた地元の方々の思いを感じることができました。もっともっとやれることを言ってもらえば、自分にできる範囲でさらにできたかなと思います。

実は今年の夏休みも車で福島から青森にかけて被災地を訪ねて回りました。防潮堤や道路、かさ上げ工事とインフラ整備が進められていたが、復興はまだまだ先だなと感じると同時に、今回の学校を含め地元の街づくり、家の復興と遅れていることを感じ、本当に地元の方の望んでいる復興なのかと思いながら帰りました。

●鹿児島

自分の目で直接震災の傷跡と復興の現状がどのようなものか確認したかったし、少しでも復興の支援に協力できればと思いました。

震災後5年を経てなお被害の大きさに驚き、思ったよりは復興のペースも遅いことに気付きました。それでも現地の人たちの明るさと元気に、逆にこちらの方が力をもらった気分です。新校舎への移転という「明るい復興」に参加できて良かったです。

新校舎に移転後の子どもたちの様子を何らかの形で知ることができればと思います。ボランティアという機会を与えていただき、ありがとうございました。

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