アフガニスタンの小学校建設事業支援

私たち日本教職員組合は、国際連帯のとりくみの一環として国際連帯カンパを活用し、災害に対する緊急支援、子どもたちへの教育環境改善支援などにとりくんでいます。2008年、各都道府県の日本教職員組合組合員から集めた2007年度国際連帯カンパを活用し、社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)が手がけるアフガニスタンの小学校建設事業支援を援助、ナンガハール州ザルバチャ小学校が完成しました。

この度、社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)のアフガニスタン事務所コーディネーターのワヒド・アハマッド・ザマニさんが来日し、日本教職員組合本部に学校完成を報告されました。

ナンガハール州では、ユニセフ及びアフガニスタン教育省による教育キャンペーンなどの呼びかけによるとりくみで、就学率は64%に達しています。とはいえ1学級100名程度の規模という過密なユニットで授業を行なっています。同州ジャララバード市内のザルバチャ小学校には300名以上の子どもたちが通学しており、今後も少しずつ増加する傾向にあります。

一方で、学校に在籍しているものの、貧困などにより労働に従事している場合も多く、教育を受けられない子どもも多くいます。物的条件も厳しく、ナンガハール州の学校施設390校のうち、100校は校舎がない、または全壊で使用できない、という状態にあります。

今回の日本教職員組合による支援を契機に、アフガニスタンの子どもたちにより良い学習環境が整備される支援が強められ、現地当局の施策と相まって、2015年までにすべての子どもたちが男女の区別なく、初等教育の全課程修了をめざす、という国連ミレニアム開発目標達成が、同国でも実現することへの一歩となることを期待されます。

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