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「今、学校が大ピンチ!」日教組 街宣行動を実施!
2023/09/21
9月20日 池袋東口において「今、学校が大ピンチ!」街宣行動を実施しました。
冒頭、丹野書記次長からの街宣開始宣言の後、瀧本司日教組中央執行委員長、過労死遺族の会 工藤祥子さんからのお訴えを行いました。
瀧本委員長からは、
「今、学校が大ピンチ!」です。学校では、担任の先生がいない、教科の先生がいない。子どもたちははじめの頃は「自習だぁ~」と喜んでいるけれど、いない状態が続くと、「自分たちは先生から大切に思われていないんじゃないか」と思ったり、必要な勉強ができないのではないかと不安に思ったりするでしょう。なぜ、先生がいないのか。1つには先日OECDが公表した、世界的に見て日本の学校の先生の賃金が低いこと。また、学生が教員をめざさない。理由は学校の労働環境が悪いこと。朝早くから夜遅くまで、休日出勤も当たり前、休憩時間もない、自分の時間も持てない、こんな長時間労働の学校ではとても働けないと、教員志望の学生でさえ先生になろうとは思わなくなっています。そんなに働いているのに、給特法によって好きで働いているんでしょう、と言われ、どんなに長く働いてもその分の超勤手当も支給されません。本当に、今、学校が大ピンチなのです。だからこそ、私たち日本教職員組合はみなさんにも一緒に考えていただきたい、持続可能な学校をめざして社会全体で学校の在り方を今こそ考えていただきたい、その想いで本日お訴えをしています。
過労死遺族の会 工藤祥子さん
16年前に過労死で夫を亡くした工藤さんは、「あんな思いをもう誰にもしてほしくない」と訴えました。
「仕事、仕事の日々で、ある日帰宅して体調不良を訴え入院し、くも膜下出血で10日後に亡くなりました。家族はもちろん辛かったのですが、葬儀に来てくれた夫の教え子が『私たちのせいで先生が亡くなってしまって…』と言ったのが辛くて…、もう、二度とこんな思いをする人が出ないでほしい、その気持ちで活動しています。けれど16年経っても学校の長時間労働は変わっていません。こんな働き方を変えなければ病気になる先生、ひいては亡くなる先生も出てきてしまいます。もう、こんな働き方を変えるためにみなさんも一緒に考えてください。」
街宣行動では二人の訴えとともに、日教組の考えを多くの人に広げるため、日教組7つの提言チラシとティッシュを通行の方にお渡ししました。足を止めて街宣に聞き入ってくださる方、7つの提言についてお尋ねになる方、「私にも何ができますか?」とおっしゃる方、「がんばってください」と声をかけてくださる方もおられました。ありがとうございます がんばります!
お近くで「今、学校が大ピンチ」ラッピングカーを見かけたら、ぜひ、ご声援をお願いします。