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戦後80年の5.15平和行進

2025/05/29

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   戦後80年の今年、沖縄が日本に復帰して53年が経ちました。1978年から始まった平和行進では、基地のない平和な沖縄をつくるため、基地の縮小、返還を訴えていますが、残念ながら、いまだ軍事増強の一途を辿っています。決して沖縄だけの問題ではなく、あらためて沖縄の内実を知り、全国連帯のもと、米軍基地の縮小・撤去、日米地位協定の抜本的な改定を求め、とりくみをすすめなければなりません。

 日教組は平和運動を次世代に継承するため、毎年青年層を中心に沖縄県教組・沖縄高教組とともに、全国連帯で参加しています。今年は5月16日~18日に実施され、例年通り結団式から始まりました。初めて顔を合わせた全国の仲間たちと黙とうをし、行進の意義を確認しました。続いての学習会では、元沖縄県教組委員長の山本隆司さんに「戦後80 年、教え子を再び戦場へ送るな」をテーマに講演をしていただきました。このスローガンは1951年に日教組が平和のとりくみの先頭に立つことを決意し、採択されたものです。あらためて全国の仲間、特に若い世代に引き継いでいきたいという思いが深まりました。翌日は嘉手納基地コース12.5㎞を行進しました。参加者は基地周辺を行進することで、いかに基地が広大であるのかを実感させられました。また、全国のなかまとともに行進することで、恒久平和にむけたとりくみの必要性について考えました。最終日はフィールドワークとして、沖縄平和祈念公園や資料館を見学しました。ガイドもしていただいた山本隆司さんのお話や見学を通して、当時がどれほど悲惨な様子であったのかを学ぶことができました。

 参加者はいまだ戦争の傷痕が残る場所を実際に歩き、それぞれが歴史を心に留め、平和への思いをかみしめました。これからも学び、仲間とともに考え、日本全体の問題として、基地のない平和な日本を取り戻すために、声を上げ続けることの重要性を再確認しました。

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