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職種別の夏季研究集会を開催

2017/09/01

写真 幼稚園教職員などが就学前教育の重要性について話し合いました。

写真 栄養教職員が研究を持ち寄り、意見交流を行いました。

多くの職種の教職員がいて学校は成り立っており、ゆたかな学びの実現にむけて協働しています。
日本教職員組合は、今年度も職種別の夏季研究集会を開催しました。

日教組幼児教育研究集会は7月22~23日に開催され、参加者は就学前教育の重要性について話し合いました。遊びや園生活を通して子どもたちが学んでいくことが大切です。
また、公立幼稚園は様々な困難を抱える子どもや保護者のセーフティネットにもなってきていることから、その充実が求められます。
一方、幼稚園の教職員が担う仕事の専門性については正確には認識されていない現状があります。
日本教職員組合は、その実態を広く共有し、幼稚園教職員などの労働条件の改善にとりくんでいます。

全国寄宿舎教職員研究集会は8月5~6日に開催されました。
福祉的な目的からの入舎など、寄宿舎の入舎理由は多様になってきており、安心・安全な寄宿舎生活のために寄宿舎教職員の定数改善や採用試験の確実な実施が必要不可欠です。

事務職員が一堂に会し、日教組全国学校事務職員研究集会が7月29~30日に開催されました。
実際には学校運営を担っているにもかかわらず、「事務をつかさどる」と法改正されたのは今年のことです。
今後も、実態にあった法改正などを求めていきます。

日教組養護教員部研究集会は7月28~30日に開催されました。
ハンセン病の歴史について講演をうけ、学校や健康診断が強制隔離の一端を担っていた過ちを繰り返さないよう学習を深める必要があると認識しました。そして、今後も各県の状況やとりくみを交流し還流することで運動をすすめていく必要があると確認しました。

日本教職員組合には、用務員、給食調理員、船舶職員などから構成する現業職員部があります。
ゆたかな教育の実現にむけた学校の専門職の一員であるにもかかわらず、こういった職種は外部委託される傾向があります。
全国学校現業研究集会を8月5~6日に開催し、現業職員の専門性について理解を広める運動について話し合いました。

日教組栄養教職員研究集会は7月28~29日に開催されました。
栄養教職員は、安全・安心な給食の提供、食教育の充実のために日々とりくんでいます。
集会では、普段消費している食物における注意点や見えない食品添加物等について学習しました。近年では給食センターで給食を調理する自治体が増えていますが、そこで働く栄養教職員の定数改善・労働条件改善が当面の課題です。

「実習助手は、実験又は実習について、教諭の職務を助ける」と学校教育法で規定していますが、実際は、学校運営組織の一員として教諭と同等の職務を含め、様々な場面で多岐にわたる職務を遂行し、職責を果たしています。
日本教職員組合では、「実習教員部」を設置し、その実態に応じた制度改革を行うよう国・自治体に求めています。
7月29~30日に開催した実習教員全国集会では、情報交換や意見交流を行い議論を深めました。

8月5~6日には「ゆたかな学びを支援する学校図書館教育をすすめよう!」をテーマに学校図書館全国集会が開催されました。
次期学習指導要領のなかでますます重要視される学校図書館ですが、学校司書、学校図書館担当職員の多くは非正規雇用です。
ゆたかな学びのために専任司書教諭制度を確立するという目標の実現にむけて、とりくむことが確認されました。

日本教職員組合は、学校現場の多くの職種の組合員の学習の場、交流の場を設け、労働条件の改善、子ども一人ひとりへのゆたかな学びの実現をめざしています。

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