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被爆78周年原水爆禁止世界大会 広島・長崎・福島

2023/08/10

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 日教組は7月30日福島、8月4~6日広島、8月7~9日長崎で行われた「被爆78周年原水爆禁止世界大会」に参加しました。(7月9日長崎大会は台風6号の影響で中止)

 

 原水禁は「核と人類は共存できない」ことを基本理念として、核兵器廃絶・ヒバクシャ援護等を求めてきています。被爆者、被爆体験者の高齢化と遺族やその家族の高齢化がすすむなか、今年は次世代への被爆の実相とヒバク体験の継承、そして、原水禁運動全体の継承を強く意識した大会となり、例年参加している高校生平和大使だけでなく、若い世代も多く参加していました。

 

 福島大会では漁業者からの話がありました。政府が閣議決定した「汚染水の海洋放出」が間近に迫っている中、「自分たちの仕事場であり、命の源である海を守っていきたい」との訴えがありました。政府は漁業関係者らの理解なしに海洋放出をしないとした2015年の約束を守るべきです。

 

 広島大会では初参加の青年部の一人が 「ヒバクシャⅡ―ヒバクシャ問題の残された課題」分科会で、原爆投下により被爆者となった方を国は真摯に救おうとしていないと感じたそうです。中国人などの在外被爆者や被爆二世に対し、「被爆者援護法」の対象者とならないことに対しても、行政の在り方に疑問を持たずにはいられません、との感想を語ってくれました。

 

 長崎大会では、「被爆の実相」という言葉とともに「核兵器の抑止のために核兵器を持つことではなく、『被爆の実相』を語り継ぐことが抑止となります。」というフレーズが印象に残りました。非人道的な兵器である核兵器を世界から廃絶し、戦争や内乱をなくすためにも憲法前文や9条の理念である平和主義を守り、大切にしていくことが重要であることを改めて感じました。

 

    日教組は今後も「核と人類は共存できない」「子どもたちに核のない世界を!」等のスローガンを実現していくために広範な市民と連帯してとりくみをすすめていきます。

 

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