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基地のない平和な沖縄めざし「5.15平和行進」
2010/05/21
基地のない平和な沖縄めざし「5.15平和行進」
2010年5月21日
1972年5月15日、占領下にあった沖縄が日本に復帰しました。毎年この日は基地のない平和な沖縄をめざし、「5.15平和行進」が行われています。第33回を迎える今回は、日本教職員組合からの参加者を含め、のべ5000人の参加がありました。
日本教職員組合は14日に学習会を行い、2人の方から講演を受けました。まず、沖縄県教組の山本委員長が「沖縄米軍基地と日米安保」について、安保条約を身近なことに例えてわかりやすく解説されました。
続いて「宮森小学校ジェット機墜落事故」について、事故を風化させないため設立された『630館』で活動されている方より講演がありました。「授業中の小学校に戦闘機が墜落し、児童11人を含む17人が亡くなった」という大事故の様子を語り、「真実があまりに知らされていない」「子どもを守るのは私たち大人。そして政治だ」と思いを語られました。
15日は、基地やその周辺の様子を見ながら、ゴール地点の宜野湾市海浜公園野外劇場まで行進した後、どしゃぶりの雨のなか、「5.15平和とくらしを守る県民大会」に参加しました。翌日は普天間基地の包囲行動に参加し、のべ1万7千人が基地を取り囲みました。
また、フィールドワークとして平和祈念資料館、アブチラガマを見学し「沖縄の小中学生でもガマ(自然壕)に来ることは少ない。多くの人たちが実際に現場を訪れ、戦争を追体験してほしい」と、『沖縄戦を語り継ぐ会』のガイドの方より説明を受けました。
参加者からは、「沖縄は観光地のイメージがあったが、実際に行ってみると戦争の跡が多く残っていることを知り、体感として戦争を考えるようになった」等の感想がありました。