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5.15平和行進報告 日本の将来の岐路に立っている中での開催

2014/06/15

5.15平和行進報告 日本の将来の岐路に立っている中での開催

 2014年6月15日

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日本教職員組合は、5月16日〜18日に5・15沖縄平和行進に参加しました。沖縄が「祖国復帰」した1972年の5月15日を記念して、沖縄の平和行進が毎年行われています。 

安倍首相は、5月15日に集団的自衛権の行使にむけ政府の憲法解釈を見直す方針を表明しました。あえて沖縄復帰の日に、戦争をする道に大きく舵を切ろうとする安倍首相の暴挙に平和行進の参加者から怒りの声が出されました。

日本教職員組合は、沖縄平和行進の1日目である5月16日に学習会として、沖縄県教組元委員長の石川元平さんから「祖国復帰運動と特定秘密保護法」の講演を受けました。

講演の中で石川さんは、沖縄県教組の事務所が入っている沖縄県教育会館は、沖縄復帰闘争の拠点として建てられたこと、また3階に設置されている「教育関係戦没者の慰霊室」は反戦平和の誓いの場であることなどが語られました。

また祖国復帰後、沖教組が日本教職員組合に加盟したのは ①日本教職員組合に結集する全国の仲間と共に日本の教育・沖縄の教育を守っていくため、②叶わなかった本当の祖国復帰を勝ち取るため、全国連帯の闘いが必要であるためとの理由を話されました。

さらに石川さんは、昨年12月に強行成立された特定秘密保護法に対して、沖縄返還時の密約問題などを例に沖縄の視点から批判され、国民が事実を知らされないことが戦争への道の第一歩であると指摘されました。

最後に、明治以来、今も続く構造的差別を忘れていないこと、辺野古新基地建設を許さないこと、そのためにも日本国憲法「前文」「9条」の理念にも合致する沖縄の平和思想「命(ぬち)どぅ宝」と「万国津梁(ばんこくしんりょう)」の民が築いた「文化力」で対抗し「沖縄は屈しない」との決意が示されました。

石川さん話を聞いた参加者は、「教え子を再び戦場に送るな」との平和への誓いを再確認し、2日目の平和行進、3日目のフィールドワークと総括集会に参加しました。

今年の5・15沖縄平和行進は、日本の将来が大きな岐路に立っている中での開催でした。参加者にとって「戦争をさせないために、何ができるのか」を問い直す機会となったのではないでしょうか?

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