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第69次教育研究全国集会 子どものゆたかな学びと学校における働き方改革を求めて

2020/01/28

写真 全国からのべ9000人が参加し、ゆたかな教育にむけて討論

写真 特別分科会では、内田良さんから講演「学校をカエル!子どもと先生の安全・安心をもとめて」

1月24日から26日にかけ広島市内で第69次教育研究全国集会を開催し、全国からのべ9000人が参加しました。

全体集会では、岡島真砂樹 中央執行委員長が主催者を代表してあいさつし、「主体的な学びとは、お互いを認め合う人間関係、子どもの思いや考え、学ぶ意義や楽しさなどが基盤となるものと考えます。土台がしっかりしていない中で、点数学力の柱をいくら立てたとしても、それは自ら学ぶ力にはつながらず、いわゆる砂上の楼閣となってしまいます。点数、能力、成果等の枠組みに縛られるのではなく、子どもを中心に据えたゆたかな学びを創造する教育実践・教研活動につなげていかなければなりません。」と述べ、私たちの考えるゆたかな学びについて述べました。また、「常態化・深刻化した学校現場の長時間労働は、教職員のいのち・健康に関わる問題であるとともに、子どものゆたかな学びにも直結する待ったなしの課題です。昨年の臨時国会で給特法が改正され、上限ガイドラインが法的に位置づけられたことをうけ、大幅な業務削減、定数改善等、教職員が実感できる具体的な改善策を求めるとともに、長時間労働の元凶となっている給特法の廃止・抜本的見直しにむけさらにとりくみを強化していかなければなりません。」と指摘し、あわせて定数改善を含めた教育予算の拡充を求めました。記念講演は、サヘル・ローズさんによる「出会いこそ、生きる力」でした。

全体集会終了後、24の分科会にわかれ、621本の教育実践リポートについて共同研究者とともに討議を深め、最終日には、それぞれの分科会の総括討論を行いアピールを確認しました。また、特別分科会は「せんせい、あのね ~『子どもが安心して学べる学校』への働き方改革」を開催しました。パネルトーク「今の学校をどう思う?」では、神本美恵子さん(前参議院議員・元小学校教員)と教員志望の大学生が意見を交わしました。その後、内田良さん(名古屋大学)が「学校をカエル! 子どもと先生の安全・安心をもとめて」と講演されました。最後にはパネルディスカッション「学校を子どもが安心して学べる場に」を行い、保護者、教職員、大学生、神本さん、内田さんが子どものためにも働き方改革を協力してすすめていく重要性について述べました。

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