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7.27「今、学校が大ピンチ!」日教組働き方改革中央集会 開催!

2023/07/27

7月27日「今、学校が大ピンチ!」日教組働き方改革中央行動を開催しました。

 

 主催者あいさつ 瀧本司日教組中央執行委員長:長時間労働是正にむけ、業務削減・教職員定数改善、そして給特法の廃止・抜本的見直しが必要です。給特法は「教育職員の勤務の特殊性」をうたっていますが、長時間労働が当たり前、休憩時間も取れない、この状況が現在の特殊性になっており、廃止もしくは抜本的な見直しが必要です。本日の集会では日教組の「緊急提言」を公表し、これからのとりくみを提起していきます。

 

 現場教職員からのスピーチ 大阪府小学校教員の中村裕奈さん:第一に伝えたいことは「先生になってよかった」ということです。仕事は多岐にわたり、残業は当たり前で大変なこともありますが子どもたちの成長の場面に出会えること、子どもたちのキラキラした笑顔をみて、喜びを感じられることは本当に幸せなことです。やりがいと感動がこの仕事にはあります。しかし、心や体を病み休職したり、学校現場を去られてしまう人がいることも事実です。夢をもって立ったスタートラインは同じはずなのにとても残念なことです。学校は子どもも教職員も輝ける場所であってほしい。先生が元気でないと子どもたちは安心できません。多忙化の解消や教職員不足の解決はすぐにでもしていかなければなりません。日本中の学校が「みんなが輝く学校」になってほしいと思っています。

 

 続いて滋賀県小学校教員の佐伯達也さん:やりたいことが3つあります。1つは子どもたちにいい授業がしたいです。2つめは子どもたちが平和を考えられる人になるように、自分もしっかり勉強したいと思っています。3つめは自分の子どもと多くの時間を過ごししたいです。お風呂に入る時間には帰宅して、一緒にお風呂に入っていろんな話をしたい、たくさん話をしながら寝かしつけた、妻との時間も大事にしたいです。3つのやりたい、を実現するためには仕事をビルド&ビルドではなくスクラップすることが大事です。働き方改革は待っていてやってくるものではないと思います。私たち自らがやっていきましょう。

学校現場の実態と長時間労働是正は待ったなし、との訴えがありました。

 日教組は「緊急提言」持続可能な学校のための7つの提言 を公表し、今後全国連帯のもと、社会的発信を行っていくとともに地域・保護者、関係機関等との連携を図りつつ、学校の長時間労働の是正にむけたとりくみ提起を行いました。

 

日教組7つの提言

 最後に集会アピールを採択し参加者全員で「学校の働き方改革と持続可能な学校の実現をめざそう!子どもたち・保護者・地域と学校について語りあおう!」声をあげ集会を閉じました。

7.27集会アピール

私たちは求める!子どもたちと向き合える時間を!

私たちは求める!安心して働ける学校へ!

私たちは求める!給特法の廃止または抜本的見直しを!

今、学校が大ピンチ!学校の働き方改革と持続可能な学校の実現をめざそう!子どもたち・保護者・地域と学校について語りあおう!

〇ビデオメッセージ

尾木直樹さん(要旨):教員の長時間労働は子どもに大きく影響すること、教員志望者が減っていること、教員不足の原因ともなっているなど、早急に改善が必要。業務を削減すること、教職員定数を改善し一人当たりの授業時数を減らすこと、そして法制定時とかけ離れている給特法の廃止・抜本的見直しが必要。また、子どものため、としてやり過ぎてしまう先生たちの「やりがい依存」からの脱却が必要。

教育インターナショナル(EI)会長 Susan Hopgood(スーダン・ホップグッド)さん(要旨):連帯のあいさつの後、OECD TALISなどの国際調査において、日本の教員の長時間労働と専門性向上のための時間確保等にむけたサポートが不十分であるとの結果が出されたことを契機に、政府が長時間労働是正にとりかかるようになった。今後、子どもたちのために多くの時間を活用できるようになることが期待される、と述べました。

地域・保護者の意見 (公社)日本PTA全国協議会 会長 後藤豊郎さん(要旨):学校における働き方改革はPTAにとっても共通する課題であり、学校の働き方改革がすすみ幸せや生きがい、豊かさを感じられるようになることは、必ず子どもたちによい影響を及ぼすことになり、ゆたかな感性を持った社会の創り手としての子どもたちが成長してくれるはずです。

 

 

 

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