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第90回教育祭

2025/10/29

写真 たくさんの献花に囲まれた教育塔

 日本教職員組合は、10月26日に大阪城公園内にある教育塔において第90回教育祭を行いました。

 

 学業なかばにして尊いいのちを失った児童・生徒、不慮の災害、病気などにより命を絶たれた教職員・保護者ならびに教育関係者の方々を心から追悼し、永く記憶にとどめ、再びこうした不幸な出来事が起こらないことを願い、毎年、教育祭を執り行っています。今回は新たに7人が合葬されることとなり、合葬者総数は27,305人となりました。

 

 梶原貴中央執行委員長は、本年も全国各地で起こった集中豪雨で被災された方々にお見舞いを申し上げるとともに、阪神淡路大震災から30年、東日本大震災から14年、そして能登半島地震からも1年半が経過しましたが、復興中の地域においては、生活再建への道のりが厳しいことに言及し、私たち教育関係者が子どもたちに寄り添った減災へのとりくみを続けていく必要性を訴えました。また国際情勢や、いじめ・不登校・児童虐待など子どもを取り巻く厳しい現状に触れ、、多文化共生社会や子どもの権利条約の理念実現にむけ、尽力していく決意を述べました。さらに、教職員の精神疾患による病気休職者も過去最多を繰り返すなど長時間労働も年々深刻さを増し、加えて教職員不足は全国的な問題となっており、6月に成立した改正給特法に盛り込まれた施策についは、子どものゆたかな学びを保障するためにも、確実かつ早急に実行される必要があると訴えました。

 

 最後に、「子どもたちが主人公である学校において、その成長を支援する教職員と保護者、地域社会が連携し、ともに学び、ともに支え合い、安心して生活できる教育環境をつくりあげることは、私たちに課せられた使命です。その実現にむけ全力でとりくんでいくことを、あらためてこの教育塔の前でお誓いします」と追悼の詞を締めくくりました。

 

 教育祭の概要については教育塔ホームページを是非ご参照ください。

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