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国際連帯カンパ 認定NPO法人ACE「ピース・インド プロジェクト」

2018/04/12

写真 学校に通うようになった子どもたち

写真 職業訓練センターで女性の権利を学ぶ女子たち

写真 子どもを雇うことをやめたコットン農家。隣にいる自身の娘たちは、以前から学校に通わせていた。

写真 公立学校に通えるようになった女子が授業中に教科書を読む様子

 日教組がとりくんでいる「国際連帯カンパ」で支援している認定NPO法人ACEより、「ピース・インド プロジェクト」の報告が届きました。インドのコットン生産地域で、子どもを危険な労働から守り教育を支援するこのプロジェクトは、2014年4月から対象地2つの村でプロジェクトを開始し、これまでに488人の子どもが労働をやめ、教育を受けられるようになりました。 それだけでなく、児童労働の問題や子どもの教育などについて住民の意識を高める啓発活動を行っており、住民の子どもの教育への責任感が向上しています。
 また、これまで義務教育を十分受けられなかった女の子(14~17歳)のための職業訓練センターの運営を行っており、現地公用語のテルグ語や算数などの基礎教育と縫製・刺繍などの仕立て屋になるための職業技術を学び、安全な環境下で生計を立てられるよう支援をしています。同時に、看護師を呼んでの女性の身体や出産のことや、児童婚などの女性の権利に関する講義を行い、同じ年代の女子どうしで抱える問題を共有・解決できる場の提供もしています。
 プロジェクト終了後も親が定期的に貯蓄したり、行政制度による社会保障制度等を活用したりして自ら家計や生活環境を安定させられるよう訓練を行っています。女性合計約980人が参加する自助グループを対象に貯蓄の啓発・訓練を行っており、女性たちは政府からの少額融資制度について理解し、定期的に貯蓄や自助グループ内で話し合いをするようになりました。
 引き続き、継続的な教育が根付くための啓発活動や、困窮家庭の子どもへの学用品支援、そして公立学校が行政と連携して学校環境を整えられるようサポートを行い、プロジェクト終了後も学校と住民が協力して児童労働を防ぐ活動を続けられるようとりくんでいきます。
 日教組は、「世界中の子どもに教育を」の実現にむけて、引き続き国際連帯カンパを通じてとりくんでいきます。

[写真提供:認定NPO法人ACE http://acejapan.org/

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