ニュース

「いつでも、どこでも、だれでも」学べる学校を

2008/11/21

「いつでも、どこでも、だれでも」学べる学校を

2008年11月21日

281.jpg

285.jpg

286.jpg

定時制・通信制全国集会を開催

11月21、22日の両日、宮崎で全国の定時制・通信制高校に勤める教職員、保護者など82人が集まり、学校現場での教育実践を持ち寄り、意見交換や実践交流を行いました。

多様な生徒が集まる定時制・通信制の中でも、今年は、近年増え続けている外国にルーツを持つ生徒の実態に焦点を当て、大阪大学の乾美紀さんからの「外国にルーツを持つ子どもたちの高校進学と教育問題」と題する講演を受けました。その講演をもとに静岡や埼玉・千葉でのとりくみ発表も交えながら討論を行いました。

また、効率が優先されて進む夜間定時制の統廃合と午前部・午後部・夜間部を持つ三部制定時制の増加の問題も議論されました。その中で夜間定時制の家族的な雰囲気の中で共通の学びを取り戻していく実践が、三部制の「自由な」カリキュラムの中で可能なのかという課題、今までは受け入れられなかった知的障害のある生徒もともに学ぶことの大切さも論議されました。

交付税措置となった就学奨励金や夜食費が地方自治体の都合で支出されなくなったり、単位制への移行を理由に学費が一括納入とされたりして、経済的に厳しくとも学びたい生徒が追い込まれている現場状況も報告されました。各県段階での苦しみや頑張りだけではなしえない制度改善を求める声を集約し、とりくみの方向性を確認し合って、集会を終えました。

pagetop