• ホーム
  • ニュース
  • 「若者の未来をどうつくるか」など論議 高校女性代表者会議

ニュース

「若者の未来をどうつくるか」など論議 高校女性代表者会議

2009/01/30

「若者の未来をどうつくるか」など論議 高校女性代表者会議

2009年1月30日

090130b.jpg

高校女性代表者出挨拶する山本副委員長

090130a.jpg

講演する本田由紀さん

日本教職員組合加盟の教職員組合の高校に働く女性教職員の代表者会議が1月30日、都内で行われました。山本潤一副委員長は、深刻な内定取消問題に関わっての厚労省・文科省への要請行動について報告し、更に経済的な理由で進学を断念させないようにすすめている「就学・修学保障制度の充実を求める請願」署名のとりくみを集会参加者に呼びかけました。

講演した本田由紀さん(東大大学院教授)は、派遣切りなどの問題は、景気問題にすり替えてきた政治の当然の帰結であるとして、日本社会が自己責任や効率性の名の下にそれぞれに辛さの異なる集団に分断されている現状を、詳細なデータをもとに明らかにしました。これらの解決へ、働き方を改善し、家計に無理のない教育を保障するなどセーフティーネットを張りめぐらせることや、孤立した「自己責任」から、社会を変革する「自己の社会的責任」への転換で、人々が自分の尊厳と他者への敬意を持って生きられる社会をつくろうと訴えました。午後の討議・交流では、就職内定後の会社倒産や、工場閉鎖が決定しているのに連絡も来ない高校生の不安や、保護者の解雇などで授業料も払うことができないなど、各地の厳しい実態が報告されました。また土曜授業など加熱する受験競争の中で若年層教職員の退職割合が増加しているという女性部のアンケートを受け、教育現場の様子や労働条件、育児短時間勤務の状況などを交流し合いました。

pagetop