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人を大切にする社会の実現を -母と女性教職員の会全国集会
2010/08/03
人を大切にする社会の実現を -母と女性教職員の会全国集会
2010年8月3日
8月1日(日)2日(月)、東京・日比谷公会堂などを会場に「母と女性教職員の会全国集会」を開催しました。母と女性教職員の会全国集会は、1954年、人権や平和を守るために、お母さんと教職員が手をつなぎともに運動することが必要だと提起されて以来、全国各地で連綿と積み重ねてきた草の根運動である「母女の運動」の全国集会です。この集会に、本年度も、多くの保護者や教職員が参加しました。
1日目の開会行事では、主催者を代表して、日本教職員組合の中村讓中央執行委員長があいさつしました。「子どもたちには、『生き方の選択肢の幅』『選択できる数多くのチャンネル』を用意してあげることが大切であり、母と女性教職員の会は、そのための経験と知恵、技術についての交流を重ねる絶好の機会です。十二分に活用してください」と参加者に呼びかけました。
続いて、「おとなの仕事は希望を伝えること~『教育過剰』に気をつけて~」と題して、桜井智恵子さん(大阪大谷大学)の講演がありました。「日本の子どもは孤独を感じる割合が非常に高い。がんばらせすぎて自分を責めてしまう子どもたちに『情けなくてもいいんだよ』と声をかけましょう」と語られました。
歌とトークのコーナーでは、沢知恵さんが「こころのうた いのちのうた」をテーマに、「アメイジング・グレイス」「こころ」「ひとりひとりのうた」などを熱唱されました。参加者全員で大合唱するなど、感動的な会となりました。
2日目は、「乳幼児期からの子育て」「いじめ・不登校」「女性労働」など、15の分科会に分かれ、熱心な討論が展開されました。
「小学生」の分科会では、「教職員にとって1年生が入学してくることは毎年のことだが、保護者にとっては初めての経験。教職員は、保護者の不安をなくすように説明が必要」「子どもや親とつながるためには、『聞く』『話す』ことがとても大切。長い時間をかけ、お互いの信頼関係を築いていくことが大事」などの発言があり、活発な意見交換がなされました。