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母と女性教職員の会 全国集会

2013/08/08

母と女性教職員の会 全国集会 
子どもたちに平和な未来を―母女60年のあゆみを確かに―

2013年8月8日

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今年は母と女性教職員の会の60周年を迎えました。くしくも、先の参院選で憲法改正を公約とする自民党が大勝し、改憲に積極的な勢力が衆参両院で過半数をとるという情勢のなかで行われました。

8月1日に行われた全体会では、今年のテーマを構成詩にして母女運動の理念や展望をわかりやすく参加者に伝えました。佐野女性部長による基調報告では、日本教職員組合初代婦人部長の高田なほ子さんが述べた『戦争も平和も決して偶然な事柄ではない。人間が戦争も、平和も作りあげていくことなのである。』ということばを紹介し、憲法改正へ向かって危機的状況にあることにふれました。そして、今こそ、どの人も一人の個人として尊重される社会を築いていくために、母と女性教職員がつながっていこう、と呼びかけました。その後、「アベノミクスに女性がどう対応すべきか~母女60周年に必要なこと~」と題して、竹信三恵子さんが講演されました。アベノミスクが提唱する政策には、一見、女性を大事にするような内容が含まれているが、慎重に読み解くことが必要であり、アベノミクスは憲法改正へむけた「毛ばり」ではないかと指摘されました。自民党の改憲草案は、慎重に読まなければその危険性が察知できないような、まるで「毛ばり」だらけのものであると警鐘が鳴らされました。そして、「もう一回やり直すしかない。母親と女性教職員が手を取り直して、やりなおそう、というのに調度良い時期」という厳しいながらも力強いエールが送られました。つづいてのパネルディスカッションには、池田芳江さん(元日本教職員組合女性部長)、松浦忍さん(運営委員・母親)、高岡恵美子さん(運営委員・教職員)、岩崎政孝さん(弁護士)が出演しました。これまでの母女運動を振り返り、憲法の危機ともいえる現状の中で、今後の運動を見据える話がされました。全体会は、Aura(アウラ)によるクラシック・ア・カペラの美しい歌声で幕を閉じました。

2日には15の分科会が開かれ、それぞれのテーマについて話し合いがされました。

のべ1600人の参加者が集った今年の母女全国集会は、60周年の節目に当たり、もう一度原点に返って、母と女性教職員が子どもたちのためにつながる重要性を改めて認識した二日間となりました。

 

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