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教育予算充実・定数改善、沖縄戦集団自決教科書記述復活を質す 日政連・輿石会長が参議院本会議で代表質問

2007/10/04

教育予算充実・定数改善、沖縄戦集団自決教科書記述復活を質す 日政連・輿石会長が参議院本会議で代表質問 

2007年10月4日

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輿石 東  参議院議員

10月4日午前10時より開催された参議院本会議で輿石東日本民主教育政治連盟会長が民主党を代表して質問に立ち、政治とカネ、年金、医療、外交問題、教育政策など国政の重要問題について福田総理に考えを質しました。輿石会長は、教育問題について5項目について具体的に質問しましたが、福田総理は自らの明確な政策を示すことをしませんでした。

輿石会長の質問と福田総理の回答の要旨は以下のとおりです。

1. 安倍総理は教育再生として、教育基本法「改正」、教育三法を成立させたが、改革と称するものは全て中途半端なままにし、無責任、「規範意識の向上」が聞いて呆れる。教育現場に戸惑いが広がっている。後始末をどうするつもりか。

2. 教科書から沖縄戦における集団自決の強制が削除された問題で沖縄県民が党派を超えて集まった。この11万人の声にどう応えていくのか。

3. 公教育の充実には予算の確保が重要である。予算編成にどう対処するのか。

4. 子どもの悩みを聞き、子どもと向き合う時間がないなど教員の多忙化は深刻である。学校現場を支援するため、教職員定数改善にどのような決意でのぞむのか。

5. 教職員の時間外勤務が月34時間におよび、部活指導に充分な手当も出ていない。教職員の熱意に支えられているのが現状である。意欲と生きがいをもって職務に専念できるようにすべきである。

これに対し、福田総理は沖縄戦の集団自決強制が教科書から削除問題で、「沖縄県民が大きな犠牲となったことをしっかり教えていくことが必要」とし、教科書記述については「文科省が県民の思いを受けとめ検討していく」と述べました。また、教育予算拡充・定数改善、教職員の処遇改善については、「歳入歳出一体改革との整合性をはかりながらメリハリのある給与の確立など真に必要な財政確保に努め信頼できる公教育の確立にとりくんでいく」と述べるに止まり踏み込んだ回答はなく、所信表明演説の内容を繰り返し、教育に対する熱意を語ることはありませんでした。

輿石会長は、「政治とは生活である」すなわち国民の生活を第一に考えること、「政治とは愛である」すなわち弱い立場の人に手をさしのべること、とする自らの政治理念を表明して代表質問をしめくくりました。

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