談話

大分県教員採用汚職事件に対する書記長談話

2008年07月11日

大分県教員採用汚職事件に対する書記長談話

2008年7月11日

日本教職員組合 書記長 岡本泰良

大分県警は2007年度・2008年度教員採用試験をめぐる贈収賄の疑いで、県教育委員会幹部、現職校長らを逮捕した。事情聴取の結果、金品の授受、採用
試験における点数の改ざん、採用に際して便宜が図られたことなどが明らかになった。教育委員会幹部の倫理性の欠如には怒りを覚える。

日本教職員組合は県警の捜査、県当局の調査の徹底と事件の全容解明を強く求める。今回の事件が、全国の学校教育全体
の信頼を喪失させる影響は計り知れず、信頼回復は困難を極めるものとなる。公教育が信頼を取り戻すには全ての教育関係者の努力が必要であるが、とりわけ、
子ども、保護者、教員を志望する人たち、地域への説明責任は最優先されなければならない。

一部の報道によると採用に当たって「県教組にも枠が振り分けられている」などの証言があると報じられているが、そのような事実については、大分県教組とは確認していない。今回の汚職事件の真相解明を徹底させることが重要であり、問題のすり替えになってはならない。

現在、捜査、調査途上にあり軽々に断ずることは適当ではなく、書記長談話として発するが、全容解明がすすめば改めて日本教職員組合の見解を明らかにする。

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