談話

沖縄普天間基地へのオスプレイ強行配備に抗議する書記長談話

2012年10月02日

沖縄普天間基地へのオスプレイ強行配備に抗議する書記長談話

2012年10月2日

 日本教職員組合 書記長 岡本 泰良

10月1日、米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイ6機が、沖縄普天間基地に強行配備された。

日本教職員組合は、民意を無視してオスプレイを強行配備した日米両政府に断固として抗議する。

オスプレイは、試作段階から死亡事故が頻出しており、緊急着陸機能の一つであるオートローテーションすら備わっていない欠陥機である。

普天間基地をはじめとする日本の米軍基地の多くは住宅地区に接しており、多数の住民を巻き込む重大事故を引き起こしかねない。全国6ルートで計画されている低空飛行訓練により騒音被害のみならず墜落の恐怖を日本全土に振りまくことになる。

日本政府が「住宅密集地の飛行を避ける」ので安全と宣言しても、オスプレイは子どもたちの運動会の上空を飛んでいる。

度重なる事故を人的ミスで片付けようとする米国政府に追随した日本政府による偽りの安全宣言では国民は欺かれない。オスプレイの配備・訓練の強行は、日本国憲法の理念である「平和のうちに生存する権利」を脅かすものである。だからこそ、9月9日には沖縄に県内外から10万人以上が結集し、オスプレイ拒否の意思を示したと言える。

米国では、国民の反対によってオスプレイ飛行訓練のための「環境影響調査」ですら中止した。しかし、日本では自治体や住民が反対の声をあげても、強硬にオスプレイが配備された。米国政府が、日本国民の命を軽んじていることは明らかであり、断じて容認できない。

日本教職員組合は、オスプレイの配備撤回のとりくみを平和フォーラムとともに強化していく。引き続き世界で最も危険な基地と言われている普天間基地の早期返還を求めるとともに、在日米軍基地の縮小・撤去と日米地位協定の抜本的改定に向けたとりくみをすすめていく。

以 上

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