朝鮮民主主義人民共和国の核実験に対する書記長談話 - 子どもと教育の、より良い今と未来をめざします―――――

朝鮮民主主義人民共和国の核実験に対する書記長談話

朝鮮民主主義人民共和国（以下、北朝鮮）の朝鮮中央通信は、１２日に「地下核実験を成功裏に実施した」と発表した。北朝鮮の核実験は、０６年１０月と０９年５月に続き３度目である。

日本教職員組合は、「すべての国の核実験・核兵器」に反対し、平和と核兵器廃絶をめざしており、北朝鮮による過去の核実験や核兵器開発の動きに対して強く抗議をしてきた。今回の北朝鮮による核実験実施は、北東アジアのみならず世界の非核と安全保障を揺るがすものであり、断じて容認できない。

核実験を外交上の強力な切り札とする北朝鮮の政策に対して、国連安保理は「国際の平和と安全に対する明確な脅威」と強く非難している。これは北朝鮮が国際社会から孤立して行くことを示唆している。

北朝鮮は、今後一切の核実験・核兵器の開発を中止し、核軍縮の枠組みであるＮＰＴへ早期に復帰するとともに、国際的な信頼を回復すべきである。また、日本政府は、唯一の被爆国として核兵器廃絶にむけたとりくみのリーダー・シップを発揮するとともに、日朝国交正常化にむけた対話と協議の中で核実験の中止を求めていくべきである。

日本教職員組合は、核兵器によるヒロシマ・ナガサキの惨劇を二度と繰り返してはならないことを訴えてきた。あらゆる核実験・核兵器保有に対して強く抗議するとともに、核兵器廃絶・ＮＰＴ体制の強化にむけた運動を続けてきた。北東アジアの非核・平和の確立、日朝国交正常化への道を確かなものとするため、引き続きとりくみを強化していく。