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「長時間労働是正~『学校での働き方改革』を通して教職員と子どものゆたかな教育環境づくりを~」キャンペーン開始集会開催

2017/03/17

写真 3.16 長時間労働是正キャンペーン開始集会

写真 「みなさん、どうぞ、体を大切にしてください」元中学校教員 松尾さん

写真 「子ども、社会、世界が幸せになるために」保護者 向井さん

日本教職員組合は3月16日、組合員およそ300人の参加のもと、
「長時間労働是正~『学校での働き方改革』を通して教職員と子どものゆたかな教育環境づくりを~」キャンペーン開始集会を開催しました。

集会の中でお二人が次のようなメッセージを参加者へ送りました。

【松尾成昭 さん(元中学校教員 かつて日教組組合員)】
私は、社会科教員として授業をするとともに、様々な背景を抱える子どもたちに生徒指導担当として関わり、連日、夜遅くまで仕事をしていました。そして、平日できない部活動指導をカバーするように、土日は野球部の顧問として指導にあたっていました。
そんなある日、脳疾患で倒れてしまいました。
一命はとりとめたものの、脳の機能障害、そして麻痺が残り、早期退職を余儀なくされました。
「みなさん、どうぞ、体を大切にしてください」

【向井ゆか さん(保護者)】
息子の担任の息子への対応に思いやりのなさを感じました。
周りの保護者からの評判では、とても仕事熱心な先生ということだったので、しばらく違和感と疑問を持っていました。
しばらくして、その先生が、うつ病を発症しました。
「子どもたちのために先生方には余裕をもってほしい」
「家族や先生に余裕があって、笑顔で子どもに接することができれば、『子どもも、社会も、世界も』幸せになれる」

また、岩手県教職員組合副委員長の平野薫さんは、キャンペーン開始にあたり以下のような決意を表明しました。
組合の仲間が長時間労働の結果、過労のため亡くなった。当初、「公務災害認定は難しい」と言われたものを、職場の仲間が情報を集め、過労の実態を明らかにした結果、公務災害認定を勝ち取ることができた。
しかし、『命はかえってきません』
二度と同じように命をおとす人のないよう、長時間労働是正を実現しましょう!

引き続き、日本教職員組合は、ステークホルダーへの理解を広め、学校現場の長時間労働の是正、教職員の生活時間の確保にとりくみます。

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