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若者に社会参加の意義を「ものづくり教育」の可能性探求

2008/02/20

若者に社会参加の意義を「ものづくり教育」の可能性探求 

2008年2月20日

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第二部パネルディスカッション

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講演を聞き入る河野JAM会長(右)と森越日本教職員組合委員長(左)

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日本教職員組合はJAMとの共催による「シンポジウムII『ものづくり教育 川崎からの発信』」(後援、川崎市、川崎市教育委員会、神奈川県教育委員会)を2月16 日、川崎市のサンワークかながわにおいて開催しました。04年2月に東大阪で開催して以来二度目となるシンポジウムに、地元川崎市・神奈川県を中心に、一般の方を含め全国から約230人が参加しました。

第一部は、旋盤工として町工場で約50年間働き、著書が芥川賞・直木賞の候補にもなった小関智弘さんが「手で考える」と題して基調講演を行いました。小関さんは、一流アスリートのシューズ、国内外の有名ミュージシャンが愛用するギター、オリンピック三大会連続金銀銅を独占した砲丸をつくる職人など「現代の名工」の仕事ぶりを紹介し、「使う人に喜んでもらおうという思いが技術の向上につながる。ものづくりは教育にも通じる」とし、結びに「機械が中心の大量生産時代、人間はマイナス要因だったが、これからは人間をプラス要因と考えるものづくりへ転換しよう」と話されました。

第二部は「ものづくり教育の今とこれから」をテーマに、パネルディスカッションを行いました。企業の側から2人、教育現場から元神奈川県立高校教員・横山滋さん、川崎市立中学校教員・石橋真さんの4人のパネリストは、技術者を育てる企業のとりくみ、工業高校や中学校での教育実践を述べました。最後にコーディネーターを務めた鵜飼信一さん(早稲田大学商学部)は「教育界は人づくりをすることでものづくりを支え、企業はものづくりを通じて人づくりを完成させよう」とまとめました。

参加者は最後まで熱心に聴き入り、ものづくり教育の意義と可能性について共有することができました。

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