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ネパール連邦民主共和国における非正規学校運営事業~国際連帯カンパ~

2017/11/30

写真 支援している9校は東西に広がっています。

写真 キリンやゾウ、たくさんの動物を表現します!

写真 とても楽しそう!

写真 支援していただいたかばんや教科書は子どもたちが大切に使っています!

写真 大事にしているかばんと、

日本教職員組合が国際連帯カンパを通して支援している「公益財団法人 国際労働財団(JILAF)」より、現地スタッフの帰国にあわせ、支援事業報告がありました。

この事業では、貧困が主な原因で教育機会を得られず、農業やその他労働に従事せざるを得ない子どもたちに初等教育を提供するともに、修学後の公立学校への編入促進の支援をしています。また、貧困の負の連鎖や児童労働からの脱却、ひいては同国の社会経済の発展に結実させるべく、親や地域コミュニティに対し「教育の重要性」などを粘り強く啓発しています。
現在ネパール内に9校ある非正規学校では、3年間で初等教育を修了し、公立学校への編入をめざしています。生徒数は1校50人で合計450人です。対象年齢は8~14歳 で、午前・午後の2クラス(各25人)に分かれて、国語・英語・算数・理科・社会の5教科を学んでいます。今年5月から、新たな3年がスタートし、450人(各校50人)の新入生が元気に登校しています。また、15年4月25日に発生した大地震の影響により、現校舎の建物から退去要請を受けたバクタプール校の新校舎がまもなく完成します。
過去21年間で約8450人以上の子どもが就学・修了し、8割以上が公立校に編入し、その後大学へ進学したり、教員になって母校に戻ってきたりしています。また卒業生の草の根支援事業への参加もあり、支援の輪がつながっています。
課題としては、公立校編入後の中途退学生徒への対応や自立的運営のさらなる促進、そして草の根支援事業とのさらなる連携(職業訓練修了生による学校制服製作、卒業生のフォローアップ等)があげられます。
非正規学校に通う子どものほとんどが貧困層家庭の子どもであり、継続して通学・学習にとりくむモチベーション維持が重要となります。そのために、昨年までは全校生徒を対象とした作文コンクールを開催、今年は絵画コンクールを企画し、各校1人ずつ表彰者をカトマンズに招集する絵画展を予定しています(18年2月)。
日本教職員組合は、国際連帯カンパのとりくみを通し、「世界中の子どもに教育を」の実現にむかいます。

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