あけましておめでとうございます。

　日頃より日教組へのご理解とご支援に心より御礼申し上げます。

　22年度の不登校の子どもの数は過去最多で、いじめの認知件数や暴力行為の数も増加しています。また子どもへの暴力・虐待・自死などいのち・人権に関わる事件が後を絶ちません。「こども大綱」が12月に閣議決定されました。政府のあらゆる施策で「こどもの最善の利益」が保障されることが重要になります。子どもの権利が保障されるインクルーシブな社会を実現していきましょう。

　教員不足が深刻な状況となっています。最大の解決策は、働き方改革と処遇改善をすすめることです。19年の給特法の改正によって、勤務時間管理はすすんでいるものの、長時間労働は改善されていません。GIGAスクールなど新たな業務の付加など業務削減もすすんでいません。現在、中教審特別部会で議論がされていますが、真に学校の働き方改革に資するのかは予断を許しません。日教組は、「持続可能な学校のための７つの提言」を公表し、学校現場の勤務環境が本当に改善されたと多くの教職員が実感できるよう広く社会に訴える運動にとりくんでいます。引き続き、「給特法の廃止・抜本的見直し」を求めるとともに、教職員定数増と大胆な業務削減による、さらなる学校における働き方改革の前進を求めます。

　日教組は、教職員のいのちと健康を守り、子どもたちに平和で民主的な社会を引き継ぎ、日本国憲法、子どもの権利条約の理念実現にむけ引き続きとりくんでいきます。