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臨時・非常勤教職員実態調査 最終結果

2017/05/15

日本教職員組合が労働調査協議会に依頼しインターネットアンケート調査を開始したのが2月16日。およそ2カ月で全国各地から2,012人がこのアンケートに回答してくれました。
そして、臨時・非常勤教職員の抱える不安や悩みが以下(抜粋)のように語られています。

・職場はとても働きやすいです。でも、結構な内容の仕事をしていても給料はとても低いのが現状です。長く勤めていても、昇給等もありませ ん。空白期間があるために、保険証を返して、また入りなおすということも・・あまり、気分はよくありません。子どもが大きくなって、大 学進学を考えるあたりから、給料の低さを身にしみて感じるようになってきました。

・非常勤で週当たりの時間数が限られているので、勤務日以外に出勤しなければならないような公務分掌を担当させないでほしい。

・担当の授業がある日以外、試験問題の作成・印刷の日、試験当日の日、成績入力の日などについて、費用弁償(交通費支給)の関係で出勤日 と認めてくれない管理職が多い。出勤簿の捺印部分を勝手にナイフで削られたことがある。

・「早く退校するように!」と学校は出されるが、結局は「仕事は家でしろ!」で、持ち帰りの仕事が増えるだけ。根本的に仕事の量を減らさ ないことには、

・空白の一日に職員会議が入ったりする。年度途中の職員会議であれば、空白を理由に欠席するが、年初の職員会議は、公務分掌の決定や説明 があり、どうしても聞いておきたいところもあり、出勤せざるを得ない状況になってしまい、困る。

・病院を予約していて、予期せぬ時に突然任期が切れると、健康保険が使用できなくなる。その間代わりに提示できるものがあったらいい。

・経験年数が増えると求められることも増えるが、給与は低いまま。このことを改善してほしい。

・契約内容をきちんと伝えてほしい。「曖昧な契約内容でも、講師だから仕方ないだろう」という考え方を改めてほしい。

・1年ごとに引っ越しを伴う転勤があり、精神面、金銭面ともに辛い思いをしています。せめて、2年は同じ勤務地で働きたいです。

今回の調査を通して、改めて「空白期間に業務を行っている実態」「処遇改善(賃金・休暇・研修・・・)が必要な実態」「『嫌!』と言ったら次からの仕事がなくなると思う」などの立場の問題など、臨時・非常勤教職員のみなさんの抱える課題が明らかになりました。
「このままでは、いけない!」
「改善が必要だ」

日本教職員組合は、8月に臨時非常勤教職員等全国協議会による全国集会を開催し、課題や問題点を確認するとともに、全国の教職員組合(単組)とともに臨時・非常勤教職員のみなさんの抱える問題の解決にとりみます。
臨時非常勤教職員勤務実態調査【抜粋】はこちら

【臨時・非常勤教職員のみなさんへ】
各県に日本教職員に加盟している単組がありますので、こちらにもご相談ください。
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