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2025年度 日教組平和集会in長崎

2025/10/28

写真 全体会で講演をする被爆二世教職員の会副会長 平野伸人さん

写真 防空壕跡を見学するフィールドワークBコース

 10月25〜26日、長崎県長崎市にて日教組平和集会を開催しました。

 1日めは、全体会、分科会、夕食交流会を行いました。

 全体会では、長崎県教職員組合執行委員長 上原貴之さんよりあいさつの後、日教組被爆二世教職員の会副会長 平野伸人さんより、被爆二世教職員の会の設立の経緯とそのとりくみの意義について講話いただきました。原爆の被爆者から直接体験談を聞くことが年々難しくなっている現状では、語り継いでいくことが課題となっていること、その際に、被害だけではなく、加害の歴史についてもとりあげる必要があることや、被爆の悲惨な実相には触れたくないという人もいるが、ありのままを伝えるべきであること、そして、最終的には将来に希望がもてる平和学習にしていくことが大切であることを訴えました。長崎県の高校生平和大使からも、地元の小中学校を訪れ、平和教育を実践しているとりくみや、戦争や紛争のない世界にするための思いが述べられました。

 

 分科会では、①基地・日米安保・有事法制など「戦争のできる国」づくりに関する問題②核兵器廃絶、脱原発など核と人権に関する問題③戦後補償や国際連帯へのとりくみ④平和をすすめる運動・教育の4つのテーマに分かれ、リポートをもとに議論を深めました。

 

 2日めは、平和公園コースと被爆者講話・防空壕跡コースの2つのコースに分かれててのフィールドワークを行いました。

 平和公園コースは、5つの少人数に分かれ、平和公園周辺の被爆遺構などを巡りました。長崎県教組の青年部を中心とした案内役のみなさんから、解説とともに、平和学習実践のための多くの示唆をいただきました。

 被爆者講話・防空壕跡コースでは、被爆の実相について貴重なお話をきかせていただいた後、防空壕跡を見学しました。参加者からは、平和学習の授業だけでなく、日常生活の様々な機会をとらえて継承し、平和について考えることの重要性を痛感したという声が寄せられました。

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