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第5回青年教育実践交流集会 TOMO-KEN ~友に学ぶ 共に学ぶ~
2013/11/05
第5回青年教育実践交流集会
TOMO-KEN ~友に学ぶ 共に学ぶ~
2013年11月5日
2013年10月5日から6日に、東京の日本教育会館において、第5回青年教育実践交流集会(TOMO-KEN)が開催されました。全国から約230人の青年層が集まり、日々の悩みや課題を共に語り合いました。
第5回TOMO-KEN
TOMO-KENのめざすもの
わたしたちは、自分自身が生活している社会をわたしたちの意志で創りあげることのできる主権者です。子どもたちも未来の主権者であり、社会の形成者です。しかし、「貧困」「格差」「いじめ」「虐待」などによって、子どもたちの「学習権」「生存権」が脅かされています。
子どもたちが自分自身や他者の存在を尊重し、共に寄り添いあい、安心して学ぶことができる社会であることが望まれます。また、わたしたちが子どもたちを尊重することも不可欠です。そのためには、「憲法」や「子どもの権利条約」の理念をふまえた視点で子どもと向き合うことが必要です。
わたしたち教職員は日々悩みながら子どもたちにかかわっています。
「子どもたちにゆたかな学びを保障するためにはどうすればよいか」
「子どもの権利・人権を守るには、どのようなかかわりや実践が必要か」
「子どもが主体的に活動できる学級をつくるには、どうすればよいか」
「地域と保護者、教職員間の連携をどのようにつくっていけばよいか」
「子どもと共に平和で安心な社会をつくるには、どうすればよいか」
「忙しい職場の中で、情報交換や実践交流をどのようにしていくか」
本集会の参加者は、きっと同じ悩みをもたれていることでしょう。
経験が少なく、分からないことが多い青年教職員にとって、子どもたちや職場の課題をなかまと共有することは大切なことです。
本集会の参加者は立場も考え方もそれぞれですが、同じような悩みや課題を持ってここに集っています。それぞれの意見を尊重しながら、思ったことを思いきり言い合い、課題解決にむけて語り合っていきましょう。
「これから子どもたちとどのような社会を創っていくのか」を語り合うことが本集会の目的です。この「TOMO-KEN」に参加した青年層一人ひとりの実情と実践、仲間からの気づきによって創られる未来像が、全国に広がり、職場や支部・単組での教育研究活動等のとりくみが活性化されることを展望しながら、本集会を開催します。
第5回 TOMO-KEN 実行委員会
テーマ別に18の分科会が設定され、少人数で忌憚のない話し合いがされました。子どもの学習支援について話し合った分科会では、基礎・基本は身につけてから中学校に送り出したいという願い、テストの点数だけではなく子ども一人ひとりの良さをちゃんと認めたい、といった意見が出されました。支援を必要とする子どもたちに関する話し合いをした分科会では、インクルーシブの視点について道徳教育で展開している、子ども同士の結びつきのほうが強く教職員が学ぶことが多い、といった実体験が語られました。また、ベテラン教員から引き継いだクラス経営について悩むなかまには、とにかく子どもの話を聞くこと、若さを前面に出して休み時間の遊びを通して子どもとコミュニケーションを深めること、などのアドバイスが出されました。
栄養職員、実習教員、幼稚園教員、看護師など、いろいろな職種・校種の仲間も参加しました。さまざまな職種の教職員が学校内外で協力することや、校種間の連携が必要であることがわかった、といった声も聞かれました。